好みの飲食店を見つける際に、みなさんはどのように調べているだろうか。インターネットが発達する以前であれば、グルメ系の雑誌を参考に足を運んだり、ネットが普及してからはグルメサイトで点数や口コミを見て、気になるお店を探すことが定番となっていた。しかし現在、そのようなグルメサイトよりも飲食店探しで利用されているサービスがあることが判明した。
はたして、それはどのようなサービスで、なぜそのサービスが人気なのだろうか…?
飲食店検索でよく利用する手段、1位はGoogle!
飲食店向けの予約・顧客管理システムの開発・提供等を行う株式会社TableCheckは8月16日、6月に実施した「グルメサイトに関する意識調査」の調査結果を発表した。
「飲食店を検索する際によく利用する手段(複数回答)」の質問で、20~60代の全国の男女1,100人が最も多く挙げたのは、86.1%の支持を集めた「Google」だった。「グルメサイト」は61.3%で2位となり、ウェブ上での飲食店探しのメインツールの座をGoogleに奪われることとなった。
2020年に行われた同調査では、「グルメサイト」が78.9%で1位、「Google」が78.5%で2位となっており、大接戦ではあるものの、グルメサイトが1位に輝いていた。しかしわずか2年の間に、Googleは支持率を高め、グルメサイトは支持を失う格好で差をつけられてしまっている。
年代別の数字で見ても、「飲食店検索で最もよく利用する手段」として人気のGoogle。「20~29歳」から「50~59歳」までまんべんなく支持を集め、1位に輝くか「グルメサイト」に僅差の2位となった。若年層に限らず、ネットを使う多くの世代がGoogleでの検索を活用していることがわかる。
グルメサイト離れ”、原因は信頼感か
同調査でも、「グルメサイトの利用頻度が減った」というユーザーは26.5%にのぼったという。その理由として最も多く挙げられていたのは、28.8%のユーザーが答えた「自分好みのお店が見つからないから」だ。なかなか、自分の行きたい飲食店を発見できないとなると、利用頻度が減ってしまうのも納得だ。
2位には「信頼できる情報でないから」という声も。これは2022年6月に「食べログ」の運営会社に賠償命令が出た裁判等で争われた“点数決定の不透明性”や、“レビューの信頼性”といった掲載内容に、疑問を持つ人が増えたからだろう。
情報の信頼度という面では、近年は来店客の“生の声”が聴けるとして、若年層を中心にSNSでの飲食店検索も活発になっている。同調査では、まだ14.5%に留まっているが(飲食店を検索する際によく利用する手段(複数回答))、今後さらに伸びてくる可能性も十分にあるだろう。
これからの飲食店選びの主流がどうなっていくか。今後の動向にも注目だ。
出典元:テーブルチェックは→こちら