2022年8月22日、多くの人気絵師が利用しているイラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT(通称:クリスタ)」を販売する株式会社セルシスから大きな発表があった。それは、2023年前半に投入される予定のVer.2.0では、買い切りの「一括払い(無期限)版」について、機能拡張の無償バージョンアップが終了されることである。10年続いた人気イラスト制作ソフト「クリスタ」のこの異変に同人業界もザワついているようなので、今回はクリスタが今後どうなっていくのか詳しく解説しよう。
有償アップデートプランの新設で一括払い版もサブスク化される!?
2022年8月22日、「CLIP STUDIO PAINT EX」や「CLIP STUDIO PAINT PRO」などマンガやイラスト制作ソフトを提供している株式会社セルシスは、2023年前半に投入するVer.2.0において、イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」の販売方法変更を発表したことで、同人業界がザワついている。
「クリスタ」は、多くの人気絵師が愛用している高機能なイラスト制作ソフトのこと。さまざまなプラグインを導入することで自分なりにカスタマイズができるのが特徴で、一定のパターンの連続して描画できるブラシ機能や、マンガ表現に用いられる集中線やベタ・トーンなどが簡単に制作・設定できるのが便利だ。
現在、クリスタのソフト販売形式は「月額利用プラン」と「一括払い(無期限版)」の2つがある。月額利用プランはいわゆるサブスク(月定額)サービスで、常に最新版のソフトを利用できるプラン。こちらを利用している人はVer.2.0発表後も同様のサービスが受けられる。
今回、注目されているのは買い切りの「一括払い(無期限)版」のほうだ。これまでは一度購入すればそれ以降の費用はかからず、機能拡張アップデートも無償で提供されていた。ところが、Ver.2.0の投入後は、機能拡張アップデートに「アップデートプラン(1年間)」の契約が別途必要となるのである。しかも、現状ではどの程度の費用負担になるのか発表されておらず、多くのユーザーがザワついているというわけだ。
ちなみに、現在の月額利用プランは「Pro」が1デバイスプランで月額480円(年額2,800円)、「EX」が1デバイスプランで月額980円(年額7,800円)となっているが、2023年前半に投入されるVer2.0の一括払い(無期限)版の価格は不明なので、その価格しだいではユーザーの大きな流動があるかもしれない。クリスタユーザーは、今後、セルシスの発表に注目だ。
●CLIP STUDIO PAINT「2023年以降のWindows / mac OS 一括払い(無期限)版の提供・販売方法変更予定のお知らせ」→こちら
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※サムネイル画像(Image:clipstudio.net)