【マンション】中古マンションは購入するとき値切れるってホント?

最近、マンション価格が急騰しているため中古マンションが注目されている。確かに建つまで現物を見ることができない新築より、リーズナブルで購入前に現物を見ることができる中古マンションのほうが安心できるかもしれない。だが、新築と中古では買い方が大きく異なるのをご存じだろうか? ここでは中古マンションを値切って安く手に入れる方法を紹介しよう。

中古の売主は個人なので交渉の余地あり!

(Image:Shutterstock.com)

 「新築マンションなんて高くて無理!」「リーズナブルな中古をリノベーションしたほうがお得!」など、さまざまな理由で中古マンションを購入する人がいる。しかし、中古マンションは新築マンションとは違って比較的値引きしてもらえる確率が高いことをご存じだろうか?
 まず、デベロッパー(法人)が販売する新築マンションは、よほど売れ行きの悪い不人気物件でない限り、値引きしてもらえる可能性はかなり低い。これに対し中古マンションは、大手不動産会社が仲介していても、売主はあくまでも個人である場合が多い。つまり、中古マンションは個人対個人の取り引きになるため、売主と交渉できれば値引きに応じてもらえる可能性は高いのである。あまり大きな声では言えないが、売却を急がない売主は最初から売り出し価格を高めに付けて、値引きを前提として売り出し価格を決めている。たとえば、2,980万円の物件なら80万円は最初から値引きするつもりで値付けしているので、80万円の値引きはかなり現実的である。だが、交渉しだいでは、もっと大幅に値引きしてもらえる可能性もあるのだ!

何カ月も売れない物件は大幅値引きの可能性大!

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 たとえば、昨日売り出されたばかりの物件で、大幅値引き交渉をするのは無理だ。誰だって少しでも高く売りたいに決まっている。しかし、売り出しから1~2カ月過ぎても売れない物件は、不安になった売主が100万円単位で値引きしてくる可能性がある。このような物件を見つけたら不動産会社の営業さんに価格交渉をしてみよう。とはいえ、いきなり200~300万円もの大幅値引きを要求するのはダメ。たとえば、2,980万円だった物件を2,880万円に値下げしても売れてない物件であれば、130万円引きの2,750万円なら交渉の余地ありだ。もちろん、いくら値引きしてくれるかは売主の考え方しだいだが、試してみる価値はある。
 ちなみに、価格交渉する前に不動産会社の営業さんに、売主がマンションを手放す理由を尋ねてみてほしい。必ずしも本当のことを言ってくれるとは限らないが「離婚」「会社の倒産」「転勤」「相続」などで、早くマンションを現金化したい事情があるなら、値引き交渉はしやすくなる。なんだか人の弱み味に付け込むようで気分はよくないだろうが、物件が売れないプレッシャーを抱えた売主からすれば買主はまさに救世主。むしろ感謝されるはずだ。そもそも中古マンションの多くは個人対個人の売買なので、お互いが納得できる価格で売買できれば、それでいいのである。

文=今井真人/フリーライター

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