気密性の高いマンションには壁に給気口があるが、この給気口のフィルタを掃除したことがあるだろうか? 都会の空気には車の排気ガスや工事現場の埃など、さまざまなゴミが混じっているのですぐに目詰まりしてしまう。できれば半年に1回くらいは掃除してほしいものだ。今回はマンションの給気口フィルタの掃除方法を紹介しよう。
給気口のフィルタを掃除したことはある?
日本では、2003年から気密性の高いマンションに24時間喚起システムを設置することが義務付けられている。これはシックハウス対策のためだと言われているが、換気扇の音がうるさかったり、冷暖房の効率が落ちるので止めている人も多いと思う。いずれにせよ最近のマンションであれば、リビングの壁に換気のための給気口がいくつかあるはずだ。この給気口を空けると外の新鮮な空気が室内に入って来るので、誰でも一度は触ったことがあると思う。
しかし、その中にあるフィルタを掃除したことがある人は意外と少ないのではないだろうか? 都会の空気には車の排気ガスや工事現場の埃などが含まれているので、2~3カ月ですぐに真っ黒になって目詰まりしてしまう。できれば半年に1回くらいは掃除してほしいのだ。
このタイプの給気口はフタを押して開閉できるタイプ。「開」の状態で左に捻じるとフタを外すことができる
網を外して中のフィルタを見てみよう。2年間一度も掃除していなかったので、恐ろしいほどの埃が付着して黒くなっている
あまりにも汚かったのでベランダに持って行き、掃除機で埃を吸い取った。それでもまだまだフィルタは汚い!
フィルタを水で洗い流すと意外と簡単に汚れは落ちた。一応、中性洗剤で洗っておくことに……
フィルタが本来はこんなに白くてキレイだったとは! ベランダで乾燥させたら給気口にセットし直せばOKだ
水洗いするだけでフィルタが驚きの白さに!
それでは、実際に筆者宅の給気口のフィルタを掃除したときの話をしてみたいと思う。新築で購入してから2年間一度も掃除したことがないが、果たしてどんな状態なのか? マンションの給気口にはさまざまなタイプがあると思うが、筆者宅のものはフタを押して開閉するタイプである。「開」状態で左に捻じるとフタが外れるので、中の網を取るとドス黒くなったフィルタを取り出すことができた。2年間で貯まった埃の厚さは1cm近くもある。これが都会の空気に交じっているのかと思うとゾッとするだろう。
とりあえず、フィルタをベランダにもっていき掃除機で埃を吸い取る。それでもフィルタは真っ黒なままなので、今度は水道の水で洗い流してみる。すると、意外と簡単に埃が流されていくではないか! 最後に中性洗剤で洗ってみるとフィルタは本来の白い姿を取り戻した。水分をキッチンペーパーで吸着して数時間ベランダで干し、元の給気口に戻せば作業は終了である。なお、洗うのが面倒な人は汚れたフィルタを捨てて、新品のフィルタに交換すればよいだろう。