長時間に渡るスマホの利用は、想像以上に体を歪ませているのかもしれない。整体業を行なう株式会社心と体サプライズが実施したスマートフォンと姿勢に関するアンケート調査から、現代人のスマホ利用時間や姿勢の実態が明らかになった。対象となったのは20~39歳の男女3,000人だ。
1日のスマホ利用時間、4時間以上が最多
まず「1日にスマートフォンを使う時間はどのくらいですか?」という質問では、「4時間以上」が30.93%で最多となった。続いて「3〜4時間」が16.13%、「2〜3時間」が22.20%という回答となっている。
スマホとひとくちに言っても、使い道は連絡手段、ニュースなどの情報収集、買い物、動画視聴やゲームなどの趣味や気分転換のためなどさまざまだ。使用時間が数時間に渡るのも致し方ない部分があるだろう。
次の「どのような姿勢でスマートフォンを使いますか?」という質問への回答からは、どのようなタイミングでスマホを使っているかが見て取れた。「寝た状態で使う」が最も多く、62.67%でトップ。続く4つは僅差だが「机のない状態で座って」が51.77%、「机のある状態で座って」が50.97%、「立ち止まって」が50.87%、「通勤中の電車やバスの中で立って」が50.80%となっている。
アンケートからは、就寝前や起床前、横になってくつろぎながら使うシチュエーションや、待ち合わせの際や駅のホームなどでのスキマ時間で利用するシチュエーションなどが明らかになった。
不調がなくても、ぎっくり腰や関節痛の原因に
「スマートフォンを使うことにより、以下のような不調を感じますか?」という質問では、36.07%の人が「特に不調は感じない」と回答しておりもっとも多い。しかし「自分の姿勢や体勢、身ごなしについて、どのように思っていますか?」という質問に対しては、「悪い方」「どちらかと言えば悪い方」を合わせて74.04%の人がよくないと思っており、4人に3人を占める多数派となっている。
調査を行った株式会社心と体サプライズによると、スマホを覗き込む姿勢は自分の「ボディイメージ」を悪いものに書き換えてしまうことにつながるとしている。頭を前に出して背中を丸くする姿勢を「自分にとって最適な姿勢」と脳が誤解してしまうと、年をとったときに背中が丸くなったり、体に負荷がかかった結果、ある日、突然ギックリ腰になったり、腰痛や関節痛に悩まされやすくなるという。
スマホ生活で姿勢の悪化を防ぐためには、ストレッチなどを通して背筋の伸びたボディイメージを保つことが必要だ。現時点で不調がないことに安心するのではなく、しっかり対策を行っていこう。
出典元:株式会社心と体サプライズは→こちら
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