わからないことがあれば、すぐに検索が可能である現代。人に相談しにくいことや、プライベートな内容を検索する機会も少なくないため、検索した内容が残る検索履歴は、大きなトラブルの元になる場合もあるだろう。
セキュリティシステムの企業である「ExpressVPN」が英国人の成人2,000名に行った検索履歴に関する調査では、もし検索履歴がばれた場合、19%が気まずさを感じ、17%が恥ずかしがり、10%が心配すると回答。検索履歴がばれることに不安を感じている人は、思いのほか多いことを明らかにした。なぜ、検索履歴を見られることに恥ずかしさを感じるのか、詳しく見ていこう。
恥ずかしさを感じる理由は「人には言えないこと」を検索するから!
ExpressVPNの調査によると、検索履歴を見られることが恥ずかしいと答えた回答者のうち、40%は「性的」コンテンツを見ていることが明らかとなることに不安を感じ、また同数で「馬鹿馬鹿しい」検索をしていることがばれることに不安に感じている、ということがわかったという。また、回答者の37%は「共有したくない自分の一面が明らかになること」を心配していた。
「他人にばれたくない検索の内容」は人によって違うが、誰にも知られたくないプライベートな部分にかかわるものがとくに多い、と考えられるだろう。調査によると、秘密にしたい検索ワードは「恋愛」に関わるものとの回答した人は17%、10%が「政治」と答えた。たしかに「恋愛」は友人や家族に相談することで、自分や他人が傷つくリスクがあると考えられ、「政治」的内容はトラブルの要因となりかねない。他人よりもインターネットに回答を求める方が安心できると考えられ、実際、回答者の68%が「友人や家族よりもインターネットに相談した方が安心と感じる」と回答している。
また、「メンタルヘルス」や「避妊」など、他人に話すために心の準備が必要となるセンシティブな内容についても、21%の回答者がインターネットを頼ると回答。現代の人々にとって、気軽に自分の悩みを打ち明けられ、場合によっては有用な回答を得られるインターネットは誰よりも頼りになる存在になりつつあるといえるだろう。
同調査で「検索履歴を見られたら困る人」について回答を集計したところ、1位は「両親」(50%)、ついで「配偶者/パートナー」(40%)、20%が「同僚」と回答した。身近な存在が多いのは、検索履歴を知られる恥ずかしさや、ばれた後の気まずさが長引くためと考えられる。
しかし、検索履歴を見られるのとは別に、他人の検索履歴は気になる人も少なくない。調査でも回答者の28%が「他人の検索履歴を覗き見したことがある」と認め、中でも「配偶者/パートナー」が一番多く、46%もの人が覗き見たと回答。次に「両親」で34%もの人が見たことあると答え、8%の人は「仕事仲間」の検索履歴を覗き見た経験があると回答。検索履歴がばれないよう気を付けて行動しているつもりでも、知らぬ間に誰かに覗き見られている可能性が考えられるため、細心の注意が必要といえるだろう。
他人に検索履歴が見られないようにする方法として、一番簡単なのは「シークレットモード」を利用することだろう。シークレットモードは、検索しても検索内容が履歴に残らない仕様となっている。たとえば、検索エンジン「Google Chrome」は、シークレットモードで検索を行った場合、ブラウザーを閉じた際に検索履歴も削除される。検索履歴を見られることに不安がある方は、まずはシークレットモードなど簡単にできることから、プライバシー対策をはじめてみてはいかがだろうか。
出典元:【調査結果】Googleだけが知っているあなたの検索履歴とは?【ExpressVPN】