【台湾】台北市内に飽きたら隣町「新竹(チンチュー)」! 屋台街がオススメ!

2019年のゴールデンウィークで海外旅行先人気No.1となった「台湾」。しかし、毎回台北や九份観光だけでは飽きてしまうだろう。そこで、おすすめしたいのが台北の隣町「新竹(チンチュー)」である。新竹には「新竹火車站」や「竹塹城迎曦門」など歴史を感じさせる歴史ある建物も多く、「新竹城隍廟」では屋台料理をたっぷり堪能できるのだ。今回は手軽に行ける「新竹」への行き方と屋台グルメを紹介しよう。

新竹までは直通リムジンバスがおすすめ!

 台北市の隣にある「新竹(シンチュー)」は市内に「新竹火車站」「新竹城隍廟」「竹塹城迎曦門」など、歴史を感じさせる建物も多い。もし、台北市内観光に飽きてきたら手軽に行ける隣町「新竹」に行ってみてはいかがだろうか? 新竹へは新幹線で35分程度で行けるが、新幹線の駅「高鉄新竹駅」は市内から離れており、一旦台鉄「六家駅」に移動してから「新竹火車站」までローカル線で約25分かかるのが難点。また、台鉄の特急「自強車」でも1時間ちょっとで行けるが、指定席が満席で立席になることが多い。そこでおすすめしたいのが格安なリムジンバスだ。台北駅から約1時間30分かかるものの、ゆったりしたシートで快適&のんびり行けるバスの旅も悪くない。
 というわけで、今回は台北駅横の「臺北轉運站」(台北バスターミナル)から、國光客運のバスで新竹まで行くことにした。まず、「臺北轉運站」は台北駅の横にあり、地下街の「Y1出口」でつながっている。1Fに上がるとズラリとチケット売り場が並んでいるので、新竹までのチケットを購入したらエスカレーターで2Fに上がり、210番「新竹」のゲートでバスに乗ろう。新竹までは135元(約473円)と激安で、高速道路を経由して約1時間30分で到着する。「新竹轉運站」に到着したら、地下通路を通って「新竹火車站」のある市街地に移動しよう。今回の目的地は「新竹城隍廟」にある屋台街だ。ここは夜市ではないので朝10時ごろからオープンしており21時ごろまで台湾グルメを堪能できる。

「臺北轉運站」(台北バスターミナル)は台北駅の地下街と直結している(Y1出口)。ビルの1Fに上がるとバス会社の切符販売窓口が並んでいるので、國光客運の窓口で「新竹轉運站(1822)行」のチケットを一張(1枚)買おう(上写真)。「悠遊カード」を持っていれば、日本語対応の自動販売機でも購入できる(左下写真)。大人は新竹轉運站まで135元(約473円)だ。チケットを購入したらエスカレーターで2Fに上がって、國光客運の「新竹方面(210)」乗り場でバスに乗ればよい(右下写真)

バスは朝6時~23時まで運行しており平日なら10分~15分おきに出ている。バスが来たら入口でチケットを渡して乗ろう。今回乗ったリムジンバスは席もゆったりしておりUSB充電も可能(上写真)。もちろん長距離バスなので車中での飲食もOKだ。また、車種によってはトイレも付いている(下写真)

新竹までは高速道路を使って約1時間30分で「新竹轉運站」(新竹バスターミナル)に到着する(上写真)。ただし、市街地とは逆側にあるので地下道を使って「新竹火車站」方面に出よう(下写真)。ちなみに、緑色の屋根が印象的な「新竹火車站」は、1913年日本統治時代に建てられたもので台湾最古の駅舎。現在は重要文化財に指定されているので必見!

「竹塹城迎曦門」は1723年に建てられた新竹市のシンボル。昔は東西南北に門があったが、今残っているのはこの東門のみ。中正路をまっすぐ行ったロータリーの中にある(上写真)。今回の目的地「新竹城隍廟」は約260年の歴史を持つ廟。中にはたくさんの屋台が入っているので、新竹名物のビーフンなどを堪能できる

地下道を抜けると「新竹火車站」を背にして正面に「SOGOデパート」が見える(上写真)。「新竹城隍廟」までは歩いても15分ほどで行けるが、雨の日や暑い日はSOGO前から分岐している中正路の「Studio Apple」前にある「新竹大遠百」の免費接駁車(無料シャトル)に乗ろう(下写真)。2つ目の停留所「新竹一信」で降りると目の前に「新竹城隍廟」がある。なお、バスは朝10時30分~22時10分まで運行されており10~15分毎に来る

「新竹轉運站(バスターミナル)」は市街地の反対側にあるので、地下道を使ってSOGO方面に移動しよう。「竹塹城迎曦門」や「新竹城隍廟」までは散歩がてら歩いていいが、SOGO付近からは「新竹大遠百」の無料シャトルが出ている。また、「遠東巨城購物中」に行くなら無料シャトルも利用できる

「新竹城隍廟」の中にある肉燥飯で有名な老舗80年の「柳家」。肉燥飯は魯肉飯と同じようなものだが、高菜と黒胡椒が入っており台北とは違う風味で美味しい。大は40元(140円)、小は30元(105円)。スープの香茹肉焿湯(40元)は大根や椎茸などが入っておりあっさり味だ

「新竹城隍廟」で絶対ハズせないのが創業100年の老舗「阿城號」の「炒米粉(ビーフン)」(40元)だ。肉そぼろともやし+ニンニク多めの醤油味がなかなか美味しい。また、「新竹城隍廟」ではぷるんぷるん肉団子「肉圓(バーワン)」も名物。ただし、阿城號の肉圓(40元)は量が多くて独特の味だった

駅前のSOGOからはBigCity(遠東巨城購物中心)行きの無料シャトルも出ている。お土産などを買いに行くなら利用してもよいだろう。バスは朝10時40分~夜22時ごろまで運行しており、平日は1時間に2~3本、休日は10分間隔だ

「新竹城隍廟」でビーフンや肉燥飯を堪能!

 「新竹火車站」から徒歩15分ほどの場所にある「新竹城隍廟」は、約260年の歴史をもつ廟でたくさんの屋台が入っている。その中でも外せないのが新竹名物ビーフンの名店「阿城號米粉」だ。「炒米粉(ビーフン)」は40元(140円)で、ニンニク多めの醤油味で病みつきなる美味しさ。また、「新竹城隍廟」では、『千と千尋の神隠し』にも登場する肉圓(バーワン)も名物。肉圓は中に肉や筍などが入っている肉団子のことで、ぷるんぷるんの食感を是非味わってもらいたい。そして、「新竹城隍廟」でハズせないのが創業80年の老舗「柳家」。ここは魯肉飯によく似た「肉燥飯」(大40元・小30元)が名物。高菜と黒胡椒が入っており台北とは違う風味でなかなかイケる。
 お腹がいっぱいになったら、無料シャトルでBigCity遠東巨城購物中心まで行って買い物をするのもいいが、時間がないときは駅前SOGOの前にある黄色い看板の「光南大批発」を覗いてみよう。光南大批発は台北駅前にもあるが、新竹のお店はCDやPC用品だけでなくバラ巻き用のお菓子や化粧品などを買うのにちょうどいい。帰りは駅横の地下道を通って「新竹轉運站」に移動し、やはり國光客運の1822バスに乗ろう。最終便は22時30分なので遅れないように。

●國光客運公式サイトは→こちら

●新竹大遠百(無料シャトル)サイトは→こちら

●BigCity 遠東巨城購物中心(無料シャトル)サイトは→こちら

●新竹都城隍廟のマップは→こちら

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文=今井真人/フリーライター

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