株式会社ベンチマークジャパンが昨年から行っている「メールマガジン購読状況調査」の2022年度版が発表された。読まずにたまっていくことも多いメールマガジンだが、日本国内の20〜60代のインターネットユーザーに対して行われたアンケート調査からは「Gmailでのメルマガ購読が、昨年より大幅に増加し60%以上に」という結果が浮かび上がった。
メルマガ利用、最も多いのが「Gmail」
4,354人への事前調査から「プライベートと仕事用のメールアドレスいずれかでメルマガを最低1通以上受信している」と回答した858人を対象に、メルマガの購読状況について尋ねた。
まず「メルマガを読む時間帯はいつか?」という質問では、仕事用とプライベート用で異なる答えが得られた。仕事用アドレスでは1位が「12~15時台」で28.0%と最多、2位が「〜9時台」で19.5%、3位が「10〜11時台」で14.3%となっている。昼休憩、もしくは始業前に確認している人が多いことが予測される。一方、プライベート用の1位は「21~23時台」が27.0%で最も多く、2位は「12~15時台」で22.4%、3位は「19〜20時台」で16.7%と、昼休憩もしくは仕事終わりにチェックしている人が多いと見られる。
昨年と比べて変化が大きかったのが「メルマガ購読に利用されているメールソフトはどれか?」の項目だ。最も利用されているメールソフトは「Gmail」という結果になり、仕事用63.4%、プライベート用65.9%と、ともに6割を超えてきた。伸び率は仕事用が6.2ポイント、プライベート用が昨年比9.0ポイントと昨年から大きく伸ばしているいるが、その理由は何があるのだろうか。
Googleは「垢わけ」しやすい?
GmailつまりGoogleアカウントの利用が伸びている理由として、関係があるのでは? と推測されるのが複数アカウントの所持率だ。NTTドコモ モバイル社会研究所が行ったWebサービスのアカウント使用状況に関する「2022年一般向けモバイル動向調査」の中では、Googleは「Yahoo!メール」など他のサービスと比較しても、圧倒的に複アカ・サブアカの所持者が飛び抜けて多かった。
Googleはアカウントは複数持ちやすいため、たとえば「メルマガ専用アカウント」のように“垢わけ”し、効率よく管理している人が増えている可能性がある。このほか、昨年から大きな変化があった質問が「スマホとパソコン、どちらのデバイスで読まれているか?」というものだ。回答を見ると、仕事用、プライベート用の双方ともスマホでのメルマガ閲覧率が大きくアップしていた。コロナ禍での生活が徐々に緩和され、外出機会が増えていることの現れか否か。それぞれの購読スタイルの変化が見受けられる調査となっていた。
出典元:メールマガジン購読状況調査 2022年度版【Benchmark】
出典元:若年層ほど「複垢・サブ垢」傾向:10代女性の約7割がInstagram、約6割がTwitterアカウント2個以上所有【モバイル社会研究所】
※サムネイル画像(Image:Diego Thomazini / Shutterstock.com)