観光庁の全国旅行支援(全国旅行割)が10月11日からスタートして、にわかに活気付いている旅行業界。それに合わせて、旅行グッズの販売も盛り上がってきているようだ。ヤフー株式会社によると、フリマアプリの「PayPayフリマ」で「旅行用品」というワードの検索数が急増しているというのだ。
全国旅行支援(全国旅行割)の影響?「旅行用品」の検索数、2週間で約5.7倍
話題の全国旅行支援は、ホテルなどの宿泊料金などの割引に加えて、旅先で使えるクーポンが付与されるお得な施策だ。期間は12月下旬までの予定だが、「じゃらん」や「楽天トラベル」「Yahoo!トラベル」などの旅行予約サイトでは、すでに予算が上限に達したとして、申し込みが終了しているプランもあるほどの人気となっている。
盛り上がりの影響は大きく、「PayPayフリマ」での旅行に関する検索数は、政府が支援の実施を発表した翌日の9月23日から急上昇したという。9月23日から10月7日の2週間で「旅行用品」と検索された数は、直前の2週間(9月8~22日)と比較して約5.7倍にまで膨れ上がった。
また、同じ期間に「旅行」と検索された数も約3.9倍に増加しており、実際に中古旅行用品の購入も2022年9月は昨年同月比で約3.4倍となった。旅行に対する世間の関心の高まりが、如実に表れたかたちとなっている。
旅行グッズ、物価上昇でフリマが人気?
■「PayPayフリマ」で「ガイドブック」と一緒に検索された地名ランキング(2022年9月)
1位:沖縄
2位:京都
3位:大阪
4位:北海道
5位:奈良
6位:福岡
7位:金沢
8位:ハワイ
9位:石垣島
10位:広島
※(ランキングは「ヤフー株式会社」プレスリリースより転載)
旅行予約サイトによっては、一部都道府県のクーポンの配布が未定、もしくはこれからスタートとなっており、この盛り上がりはしばらくの間続きそうだ。お得に旅行を楽しみたいと考える人が、なるべくお得に旅行グッズをそろえたいと考えるのはごく自然なことだろう。物価上昇で、さまざまなものの値段が上がる昨今、低価格で商品を購入できるフリマが重宝されていると見られる。
たとえば、各地の「ガイドブック」も、フリマなら3割引き程度の価格で手に入る。一度っきりの旅行のガイドブック、少しでも安く購入できたら地味にうれしい。スーツケースやバッグ、ネックピローや洗面用品など多く出品されているようだ。こちらは、それなりに価格が高いだけあって中古購入のメリットも大きい。
「自分は旅行へは行かないから関係ない」という人も無関係ではない。もし、家に眠っている旅行関連グッズがあるなら、売りに出す絶好のチャンスだろう。突然やってきた“旅行ブーム”に便乗して、出品してみてはいかがだろうか。ちょっとしたお小遣い稼ぎができそうだ。
●PayPayフリマは→こちら
●全国旅行支援 都道府県連絡先一覧【観光庁】
※サムネイル画像(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています