2022年10月31日、画像投稿サイト「pixiv(ピクシブ)」は、AI生成作品に対する3つの新機能を発表した。今後は、AI生成作品のラベル付やフィルタリング検索、そして、AI生成作品のみのランキングを実施するとのこと。現在、AIの進化は凄まじく、AI生成作品に侵食されつつあるpixivが今後どのような対策を取るのか注目が集まっている。
AI生成作品に埋め尽くされるpixivの対策とは?
AIの進化は留まることを知らず、現在では、イラストや文章が描けない人でも簡単なキーワードで指示するだけで、AIが自動的にプロ顔負けの美しいイラストや小説を描いてくれる時代だ。しかも、AIは日本特有のいわゆる“萌えキャラ”にも対応しており、プロの絵師さんが描いた作品と見分けがつかないほどの精度となっている。
だが、元々AIがデータベースとしているのは、ネットに投稿されている著作権のあるイラストや文章であるため、これを問題視する向きもある。
それはさておき、急激にAI生成作品に埋め尽くされAI対策を余儀なくされたのが、大手イラスト投稿サイトの「pixiv(ピクシブ)」である。
ご存じのとおり、pixivではキャラクター名などによるイラストの検索ができるが、現在ではAIによる自動生成作品で埋め尽くされる事態となっている。このまま放置していれば、pixiv本来の目的が失われてしまうほどの危機的な状況になるだろう。
そこでpixivは、2022年10月31日に「AI生成作品の取り扱いに関する機能をリリースしました」を発表し、今後のAIイラストに対する方針を打ち出している。そこで今回は、pixivが発表した3つの機能を紹介しよう。
●pixiv「AI生成作品の取り扱いに関する機能をリリースしました」は→こちら
■対策1【イラスト投稿時にAI生成ラベルを設定する】
まず、pixivではイラストを投稿する際に、作品名やキャラクター名などのラベルを設定することができるようになっているが、そこに、他人からは編集されない「AI生成」というラベルを追加・設定することできるようになった。
「どこまでAIを利用したらAI生成作品となるのか?」については誰しも気になるところだが、pixivでは“すべて、もしくはほとんどをAIで作成”としている。詳しくはpixiv公式サイト「AI生成作品設定とはなんですか?」ページで確認してみよう。
対象となる作品は、「イラスト、うごくイラスト、マンガ、小説、小説シリーズ」の5つ。また、すでにpixivに投稿済みの作品については、投稿者自身がAIに関するラベルを設定している場合は、自動的に「AI生成」とラベル付けされるとのことだ。
●pixiv「AI生成作品設定とはなんですか?」は→こちら
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※サムネイル画像(Image:Postmodern Studio / Shutterstock.com)