多くのサービスが値上がりする中で、固定費削減に悩む家庭も多いのではないだろうか。MMD研究所の調査によると、「電気代高騰の影響を受けた」と感じている人は74.1%にのぼるという。今回は「新電力サービスに関する調査」をもとに、新電力サービスのトップ3とともに、その魅力と不安点についてもお伝えしていきたい。
電気代高騰の影響を受けたと感じている人は74.1%
MMD研究所が2022年10月14日〜22日、全国の20歳から69歳の男女6,472人に、自身が利用している電力会社を把握しているか聞いたところ、86.2%が「把握している」と回答した。この電力会社を把握している5,577人に、現在利用している電力会社を尋ねると「大手電力サービス」が50.1%、「新電力サービス」は49.9%だった。新電力サービスの年代別の内訳1位は20代が62.5%、ついで30代が55.1%を占め、3位には60代の48.6%が続く形となった。
電気代を把握している5,172人に「電気代高騰の影響を感じているか」尋ねたところ、74.1%が影響を感じているという。電力会社別では、大手電力サービス利用者が76.1%、新電力サービス利用者が77.8%と、僅差で新電力サービスの方が影響を感じている人が多かった。
新電力サービス上位は「東京ガスの電気」「TEPCO」「auでんき」
新電力サービスを利用している2,782人を対象に、現在利用している新電力サービスを聞いたところ、1位に選ばれたのは14.7%の「東京ガスの電気」である。2位に「TEPCO(東京電力エナジーパートナー)」が13.0%、「auでんき」が12.0%と続く形となった。
さらに、新電力サービスの利用者441人に、「新電力サービスに最も魅力に感じた点」を質問すると、「毎月の電気料金が安くなる可能性がある」が30.8%と最も多く、ついで「ポイントが貯まる」が20.0%、「セット割やキャンペーンなどがある」が19.0%となった。
反対に、「新電力サービスに最も不安に感じた点」の圧倒的1位は「電気代が必ずしも安くなるとは限らない」の24.0%だった。2位は「倒産・撤退のリスクがある」が12.0%、3位には「切り替えの手続きが面倒」が10.4%だった。
「電気料金を安く抑えたい」というのは、誰もが願うことであろう。電力会社の選択肢が増える中、値上げをカバーする電力サービスを検討してみるのもよいかもしれない。
出典元:新電力サービスに関する調査【MMD研究所】