子どもの頃に、お世話になったであろうテレビゲームやトレーディングカード。じつは最近になって、レトロゲームやカードの価格が高騰しているようで、中には資産として扱っているコレクターもいるそうです。もし当時、遊んでいたゲームやカードが手元にあれば、想像を超えるような価格で売れるかもしれませんよ。そこで今回は、“高額で売れるレトロゲーム&カード”に注目していきましょう。
ただのカードとゲームなのに、100万以上の値打ちが!?
●大人気カード「青眼の白龍」の取引価格は約300万
最初に取り上げるのは、1999年に登場してから現在まで続いている「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」。主に“プレイヤー同士がモンスター・魔法・罠(トラップ)の3種類のカードを使いながらバトルをおこなう”というカードゲームで、約23年の間に登場したカードの種類は10,000枚以上にものぼります。
次に数多くある種類の中で“価値のあるカード”として有名なのは、初期シリーズのモンスターカード「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」のシークレットレア(通称シクブル)。本来であれば、5枚入りのパックを購入してカードを入手するのが普通の流れですが、高値がついているカードは1999年に開催された「Vジャンプフェスタ 1999」でプロモーションカードとして配布されたものです。
また、数量限定のうえに美品が少ないことも影響して希少価値のある1枚に。オークションやフリマアプリ、トレカ買取業者では大体100~300万円ほどの価格で取引されているそうです。
他には、『Vジャンプ』(集英社)1999年8月号のプレゼント企画で用意された“特別プレゼント Aセット”(3枚)にも希少価値が。抽選で当選した50名しか受け取れなかったそうですが、セットの中の1枚である「女剣士カナン」というカードの値打ちは約100~300万円ほど。無料で受け取ったものが100万単位で売買されているのは驚きですね…。
●“エラーカード”を約4億円で落札
高値で取引されているカードといえば「ポケモンカードゲーム」も見逃せません。世界中で愛されているコンテンツである「ポケモン」のトレーディングカードで、1996年に第1弾が発売されました。
やはり、初期カードは高騰しているようで、中でもポケモンの一種である「リザードン」は、かなりの値打ちがつく“プレミア級”の1枚です。
というのも、はじめて同カードが登場した際、本来であれば“かえんポケモン”が正しいステータスのところが、“かいりきポケモン”と誤った表記に。再販されたときに、正しいステータスに直されたので、初版のリザードンは“エラーカード”として有名になりました。気になる同カードの相場ですが、大体100~800万ほど。MAXの金額は、遊戯王のブルーアイズや女剣士カナンを優に超えています。
しかし、上には上があるらしく、株式会社ミニッツが今年公開した“「ポケモンカード」取引金額ランキング”によると、最高取引金額は「初期版 リザードン」の約4億3,900万円。アメリカで取引されたそうですが、“億単位でも買う”というコレクターの熱意には脱帽です。
●株式会社ミニッツは→こちら
●8本しかない希少なゲームソフト… 価格は約100万円
高騰しているのはカードの他に、1983年に任天堂から発売されたゲーム機「ファミリーコンピュータ」のソフトも。最近になって、収集目的で購入するユーザーが増えたことや復刻されないといった背景があり、ソフトの価値が高まっているようです。
たとえば、当時約6,000円ほどで販売されていたアクションゲーム『Gimmick!』(サンソフト)というソフトは、完品(箱や説明書などがそろっている状態)であれば約10~20万ほどの価格で取引されています。ソフトだけの状態でも約1~5万の値段がつくので、コレクターの間では人気の高いソフトと言えるでしょう。
中でも、希少なソフトとして有名なのが「キン肉マン マッスルタッグマッチ」のゴールデンタッグカートリッジ版。同ゲームの全国大会で地区優勝(全8区)した人のみが受け取れるソフトで、本数が少ない非売品のため、ファミコンソフトの中でも群を抜いて高値がついています。過去のフリマサイト上の取引では、約100万円ほどで売れたこともあるそうです。
予想をはるかに超えた値がついてるレトロゲームやトレーディングカード。物置や倉庫などを整理する際に、高値で売れるゲームやカードを探してみてはいかが?
※サムネイル画像(Image:Wachiwit / Shutterstock.com)