徐々に市場規模を拡大する加熱式たばこ。紙巻きたばこと比較して臭いや煙などの面でメリットがあることから、愛煙家から着実に支持を集めている。今回は成長を続ける加熱式たばこの市場内の現状を紹介する。
加熱式たばこデバイスでは「アイコス」が人気
12月27日、コンセプトワークスは加熱式たばこマガジン「モクログ」が実施した「現在もっとも使用している加熱式たばこデバイス」に関するリサーチ結果を発表した。喫煙者でかつ加熱式たばこユーザーを対象に調査したところ、一人当たり2種類のデバイスを使用した経験があることがわかった。
今回の調査で回答項目として用意されたデバイスは、アイコスシリーズ、ブルームシリーズ、グローシリーズ、リルハイブリッド、その他の5項目。なかでも、最も利用経験が多かったのがアイコスシリーズだった。回答者全体の約4割が利用経験があり、他デバイスと10%以上の差があった。
その利用経験は市場シェアに直結しており、メーカー別シェアの調査結果では、アイコスシリーズが55.3%と過半数を占めている。第2位はブルームシリーズで24.4%、第3位はグローシリーズで19.6%と、トップと大きく水をあけられている状況だが、この3メーカーで市場を争っているような状況だ。
アイコスシリーズで、とくに支持されているデバイスは?
市場シェア首位のアイコスシリーズのなかでも、愛煙家から支持されているデバイスはなんだろうか。
アイコス利用機種に関する調査結果では、アイコス イルマが41.3%でトップとなった。2021年8月に日本で発売されたアイコス イルマは、「IQOS史上初となるブレードのない構造」という、ふれこみで市場に投入されたフィリップ モリス ジャパンの意欲作だ。タバコスティックも、たばこ葉を燃やさずに芯から加熱するため、残りかすが出ないので掃除いらずというメリットがある。一段ハイクラスのアイコス イルマ プライム、軽量タイプでリーズナブルなアイコス イルマ ワンと比べて2倍以上の支持を集めていることから、アイコス イルマは同ブランドの看板デバイスといっても過言ではないだろう。
新たなデバイスの登場が、市場シェアやブランド内の勢力図に影響を与える加熱式たばこ業界。今後どのようなデバイスが発売され、業界にどのような変化をもたらすのか注目したい。
出典元:【2022年】加熱式たばこメーカーのリアルな市場シェアを調査!【モクログ】
※サムネイル画像(Image:amazon.co.jp)