リユースショップ「セカンドストリート」について、一部ネット上から「買取価格がひどい」という噂が上がっています。
実際に品物を売るとき、定価の何パーセントくらいの買取価格になるのか気になるところですよね。自分が期待した買取金額と実際の買取金額のギャップが大きいほど、「買取金額が低すぎる」という悪い口コミに繋がってしまうこともありえます。
そこで、実際に服の定価とセカンドストリートの買取参考価格を調べてみました。
とはいえ、この参考買取価格はあくまで状態Aのコンディションでの目安となっています。今回は買取価格の目安や買取不可となる条件、品物を高く売るコツなど解説します。
セカンドストリートの店頭買取への基本的な申し込み方
セカンドストリートの店舗で買取を申し込む方は、「家の近くにセカンドストリートがあるから」「処分したい服や家電の数が多いのでまとめて買い取ってほしい」といった理由から店頭での買取を希望しているのでは?
セカンドストリートの店舗へ売りたい品物を持ち込んで、店頭買取してもらう基本的な手順は以下の通りです。
店頭買取のほか、Web(宅配)買取の申し込みも可能です。
●セカンドストリートWeb(宅配)買取ご利用ガイドは→こちら
宅配買取の場合、買取不可のブランドなどが細かく定められているので、まとめて送る際は注意が必要です。代表的なブランドでいうと、ユニクロやGU、しまむらなどの服は買取してもらえません。
セカンドストリートの買取価格は本当にひどい?買取価格の目安
セカンドストリートでの買取価格の目安を調べてみました。
服の場合 | 状態Aで定価の10~30%前後
服の場合、買取ブランドに該当し、最近出た商品で状態Aのものであれば、定価の10〜30%前後が買取価格の目安となります。
セカンドストリートで買い取ってもらえないものや査定額が低くなる条件とは
状態Aのブランド品や家電であれば、ある程度まとまった買取額になります。
一方、状態Bや状態Cであれば、買取価格は状態Aの半分以下になることがあります。セカンドストリートでは以下のような条件に合致すると、買取不可、または査定額が減額となるので持ち込む前にチェックしましょう。
製造から一定期間が過ぎた家電
セカンドストリートでは買取する家電を基本的に「製造から10年以内」のものに限っています。つまり、製造から11年以上経過した家電は買取してくれません。そのほか暖房機(熱を発するもの)は6年以上前に製造された品物、プリンターは4年以上前の製造品は買取不可となっています。
また、パソコンについては、ノートパソコンはWindows XP 以前の製造品、macOS 10.6 以前の製造品、ChromeOS搭載の製造品が買取不可となっており、デスクトップパソコンはWindows7 以前の製造品、macOS 10.6 以前の製造品、ChromeOS搭載の製造品が買取不可となっています。
特定のマークや表記がない商品
家庭用圧力なべ、家庭用圧力がま、幼児用ベッド、携帯用レーザー応用装置、石油暖房機などについては、消費生活安全法上の「PSCマーク」がついていないものについては買取不可となっています。
これらのものを持ち込みたい場合はPSCマークが付いているか確認しましょう。
法令により取扱できない品物
さまざまな法令により取り扱うことができない品物も買い取ってもらえません。
広範囲に渡るため、代表的なものを列挙します。
・偽造ブランド品、海賊版DVD(不正競争防止法、商標法)
・アマチュア無線、業務用トランシーバー(電波法)
・低周波治療器、血圧計などの医療機器に該当する品物(医薬品医療機器等法)
・名前や住所が書かれた個人が特定できる品物(個人情報保護法)
衛生上の懸念がある品物
衛生上の懸念がある品物も買い取ってもらえません。たとえば使用済みの水着や下着、シェーバー、電動歯ブラシ、ウォシュレットは買取不可となっています。
状態が悪いもの
状態が悪いものは査定額減額、または買取不可となります。服であれば、ファスナーなどが破損しているものや、目立つシミや汚れ、破れがあるものは買取不可になります。
セカンドストリートの買取金額は全国一律ではなく、地域ごとの需要によって変えられています。そのため、買取店舗の地域で多く持ち込まれる供給過多の商品や、需要の少ない商品の場合は、良品であっても買取金額が大きく下がるおそれがあります。
「買取がひどい」という口コミの多くは、査定額に納得できない買取利用者によるものです。ただ、お店側から見ると、持ち込まれた商品に対し「需要がない」と判断しているので仕方がないとも言えます。査定額に納得がいかない商品だけはメルカリなどフリマアプリで個別に処分することも検討しましょう。
セカンドストリートで少しでも買取価格を高くするには?
フリマアプリに比べて自分で発送する手間がなく、店舗数が多いので持ち込みしやすいなど、セカンドストリートの店頭買取にはメリットがあります。そのため、商品によっては安くなるというデメリットがあっても、やはり店頭買取してほしいという方も多いと思います。
店頭買取の場合、少しでも買取価格を高くしてもらうにはコツがあります。
まず、ブランド・ノーブランド問わず、流行やトレンドに沿った商品やデザインであれば買取価格が高くなります。これは衣料品だけでなく、家電や生活雑貨にも当てはまります。たとえば今はキャンプブームのため、キャンプ用品が意外と高値で買い取ってもらえる場合があります。タグや外箱がまだ残っている場合は、一緒に持ち込むとさらに値段が付きやすくなります。
次に、汚れやキズ、臭いがなく、使用感が少ないものほど買取価格が高くなります。服の場合は洗濯しアイロンを掛ける、家電や家具の場合は汚れを拭き取るなどしてから持ち込むようにしましょう。
またセカンドストリートは「これから先売れるものを買い取りたい」という姿勢があります。少しでも服の買取価格を高くしてもらいたい場合、セカンドストリートが公表している以下の「お売りいただくベストなタイミング」を参考にするのがおすすめです。
・春物・・・1~2月
・夏物・・・3~7月
・秋物・・・8~9月
・冬物・・・10~12月
買取代金をルエカカードのチャージで受け取れば査定金額10%アップ
セカンドストリートの買取代金を現金ではなくLueca(ルエカ)カードのチャージで受け取ると、査定金額から10%アップの金額をチャージすることができてお得です。
セカンドストリートでモノを売るべき?トレジャーファクトリーの店頭買取と比較
最後にセカンドストリートを他のリサイクルショップと比較してみましょう。
参考に総合リユースショップ「トレジャーファクトリー(トレファク)」と比べてみました。
セカンドストリート | トレジャーファクトリー | |
店舗数 | 788店舗 | 160店舗 |
買取方法 | 店頭、宅配、出張 | 店頭、宅配、出張 |
買取の事前予約 | 不要 | 不要 |
買取品目 | 衣料品、ブランド品、家電、携帯電話、家具、雑貨、楽器、ホビー、スポーツ・アウトドア用品、自転車、金券・商品券、貴金属 | 衣料品、ブランド品、家電、デジタル家電、家具、雑貨、楽器、ホビー、スポーツ・アウトドア用品、自転車、貴金属、お酒 |
買取のポイント | 買取代金をルエカカードにチャージすると10%アップ | トレファクアプリ上で買取金額10円ごとに買取ポイント1ポイントが付き、ポイント達成ごとに買取金額アップクーポンがもらえる |
とくに衣料品の買取については、トレファクの方がセカンドストリートより査定額が高くなる傾向がありますが、セカンドストリートの方が圧倒的に店舗数が多く利便性に優れており、ルエカカードを作れば簡単に買取金額をアップさせることができます。
なお、買取品目については買取方法や店舗によって異なりますので、持ち込む店舗の取り扱い品目を確認してください。
まとめ | セカンドストリートの店頭買取はノーブランド品も含めてまとめて買い取ってもらいたいときにおすすめ
衣料品や家電など、さまざまなモノをまとめて売りたい方にはセカンドストリートの店頭買取はとてもおすすめです。「まとめて持ち込んで売れる」のは処分の手間が省けますし、金額は低いですがノーブランド品でも買い取ってもらえるところもメリットです。
一方で売る点数が少なく、この金額以下なら売りたくないなど査定額にこだわりがある品物の場合は、メルカリや楽天ラクマなどフリマサイトで自分で値段を決めて売った方が納得がいく結果を得られる場合が多いと思います。売りたい品物の質や量で、賢く使い分けましょう。