この時期、水を飲み過ぎると「水中毒」になる!? ってどんな中毒なの?

誰しも何となく「水はたくさん飲めば飲むほど健康にイイし痩せる!」といったイメージがないだろうか? 確かに、毎日コーラやミルクコーヒーばかり飲んでいるよりは、水を飲んだほうが健康にいいかもしれない。しかし、実は水を過剰に摂取すると、死に至る恐ろしい「水中毒」になってしまう危険性があるのだ……。

大量の水を飲むと最悪の場合「水中毒」で死亡する!

(Image:Shutterstock.com)

 毎日水を飲むと、血液がサラサラになって基礎代謝が上がり、ダイエット効果がある。さらに、尿から老廃物の排出も促されデトックスに……。これは医学的にも正しいとされるが、実は「飲む水の量」を誤ると大変なことになってしまうのだ。
 成人の場合、1日の尿や汗などで体外に排出される水分量は、およそ2~2.5リットルと言われている。しかし、一度にそれ以上の水を飲み過ぎてしまうと、水分の過剰摂取、すなわち「水中毒」になる危険性がある。「水中毒」は程度が軽ければ疲労感や頭痛、嘔吐程度で済むが、最悪の場合は、痙攣や昏睡、呼吸困難となり死に至ることもある意外と恐ろしい症状なのである。

一度に2~3リットル以上飲むと危険!

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 一度に2~3リットル以上の水を飲むと「水中毒」になる危険があると言われている。この「水中毒」は、体内の水分バランスが崩れることで血液中の塩分(ナトリウム)濃度が低下してしまうのが原因。したがって、汗をかいて水分と一緒に塩分が対外に排出されることで、血中ナトリウム濃度が低下する「熱中症」とよく似た症状が現れるのだ。
 ちなみに、「熱中症」のときは塩分を含むスポーツドリンクなどを飲むことで症状が改善されるが、「水中毒」になったときにスポーツドリンクを飲むと、さらに水分が増加して症状が悪化する。そこで「水中毒」になった場合は塩分だけを摂っていくのが正解となる。とはいえ、一度に大量の塩分を摂ると、今度は脳に損傷を与える恐れがあるそうなので、塩アメや梅干しなどを時間をかけてゆっくり補給するのが鉄則だ。いずれにせよ、水だけを一気に大量に摂取するのは避けたほうがいいだろう。

文=澤田ユウスケ/フリーライター

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