コンビニやスーパーでお酒やたばこを買うときは、20歳以上であることを本人が「年齢認証」しないとダメなので、これまでセルフレジが使えず不便でした。でも、23年1月31日からは一部コンビニのセルフレジで、マイナンバーカード(以下マイナカード)による年齢確認が可能となっています。そこで今回は、筆者が実際にローソンのセルフレジでマイナカードを使った年齢確認を行って、たばこを買ってみましたので、その手順や注意点などを写真付きで詳しく解説しましょう。
ようやく可能になったセルフレジでの年齢確認
最近、コンビニやスーパーだけでなく、ダイソーやユニクロ、無印良品といった小売店でもセルフレジがかなり普及してきましたよね。
一度セルフレジを使えば、有人レジより早く会計を済ますこともできるので、筆者は基本的にセルフレジを使うようにしています。
しかし、お酒やたばこに関しては20歳以上であることを本人が「年齢確認」する必要があるため、セルフレジを利用することができず不便でした。
実はこれまで、セルフレジでの年齢確認については明確な基準がなく、法令違反を懸念する小売店は、なかなか対応できない状況だったのです。
そのようななか、22年11月30日に開催されたデジタル庁の「デジタル臨時行政調査会作業部会(第16回)」において、日本フランチャイズチェーン協会が「年齢確認ガイドライン」を提出し、政府もこのマイナカードを使った年齢確認による販売を正式に認めることになったというわけです。
●デジタル庁「デジタル臨時行政調査会作業部会(第16回)」は→こちら
デジタル庁は23年1月31日に記者会見を開き、セルフレジでの年齢認証に運転免許証やマイナカードを利用することが可能になったと明らかにしました。
これを受けて、東京都品川区にある「ローソンゲートシティ大崎アトリウム店」などは、お酒やたばこをセルフレジで購入する際に、運転免許証かマイナカードで年齢確認ができる専用端末を設置しました。
そこで筆者は、さっそくローソンゲートシティ大崎アトリウム店に行って、実際にマイナカードを利用した年齢確認でたばこを買ってみましたので、今回はそのレポートをお届けします。
それでは、実際にセルフレジでたばこを買ってみましょう。もし、一度もローソンのセルフレジを使ったことがない人は、先にこちらの記事で基本的な操作方法を確認しておいてください。
ローソンのセルフレジでは、最初に支払い方法を選択することになります。次にレジ袋の有・無に答えたら、お酒やたばこなどの商品のバーコードをハンディスキャナーで読み込みましょう。
商品のバーコードのスキャンが終わって「購入する」ボタンを押すと、お酒やたばこの場合は年齢確認の方法を選択する画面が表示されます。
もちろん、今回は「運転免許証・マイナンバーによる年齢確認」をタッチします。すると、年齢確認端末が「受付中」になりますので、マイナカードを正しく奥まで挿入しましょう。
端末に「購入可」と表示されれば年齢確認はクリアされ、セルフレジのディスプレイはポイントカードの画面に切り替わります。
あとは、最初に指定した決済方法で料金を支払えばOKです。ちなみに、今回筆者はデビットカードのタッチ決済を利用しました。
画面に「ご利用ありがとうございます」と表示されれば支払いも完了しているので、印字されたレシートを回収しましょう。
ローソンセルフレジで「マイナカード」年齢確認を使って購入する手順
まとめ
いかがでしょうか? 普段からセルフレジの操作に慣れている筆者にとって、マイナカードを利用した年齢確認はまったく問題ありませんでした。
今後、マイナカードで年齢確認することで、コンビニのセルフレジでも簡単にお酒やたばこが買えるようになるのは、大歓迎ですよね。
ただし、お酒やたばこを買うときに、友人レジなら画面をタッチするだけでいいのに対し、セルフレジであ毎回サイフからマイナカードを取り出して年齢確認するのも面倒くさいので、できればスマホの「おサイフケータイ」でタッチ認証できると、さらに利便性が向上すると感じました。