用意周到な詐欺事件が世間を騒がせている、今日この頃。身近なところでは日々、寄せられるフィッシング詐欺を警戒している人は多いはずだ。送られてくるメールや誘導先のサイトが稚拙なつくりのため、フィッシング詐欺だと容易に見抜けることが大半だが、詐欺業界は常に変わり続けているため気を引き締めなければならない。最近もフィッシングサイトブランドで目立った存在が現れた。今回は年末のフィッシングサイトブランドランキングと、フィッシング詐欺の対策について紹介する。
ソフトバンクがフィッシング詐欺に悪用されているので要注意!
インターネット閲覧時に危険性のあるウェブサイトを検知するアプリケーション「詐欺ウォール / Internet SagiWall」は、公式サイト上で2022年度12月度のインターネット詐欺リポートを発表した。クレジットカードを狙うフィッシング詐欺は減少傾向にあり、同アプリによる詐欺サイト検知数は、2022年11月度と比較して14万件弱増加しているなど、最新のフィッシング詐欺トピックスが紹介されている。
公開された情報のなかで、目を引いたのが「ソフトバンクを謳ったフィッシング詐欺が増加している」という現状である。ソフトバンクは12月度のフィッシング詐欺サイトの1位となり、フィッシング詐欺の報告数が激増している。一気にトップに躍り出るということは、今まで、それほど悪用されていなかったいうことでもある。ユーザーとしても「あれ、ソフトバンクから案内がきているな」と、警戒心が薄れる可能性もあり、その隙を狙った集中攻撃にも思える。
ソフトバンクブランドの悪用増加が象徴するように、フィッシングサイトカテゴリ別では携帯キャリアをターゲットにした詐欺が増えている。以前は、auやドコモのフィッシング詐欺サイトが目立っており、そこに、ソフトバンクが加わったかたちだ。大手携帯キャリアと契約するユーザーは多いだけに、もはやフィッシングサイトのリスクは他人事ではない。
フィッシング詐欺から身を守る手段のひとつ「詐欺サイトチェッカー」
同サイトでは、フィッシング詐欺被害を防ぐ手立てをいくつか紹介している。
個人情報やクレジットカード番号を求めるメールなどはある意味、詐欺だとわかりやすいため、受信時に迷惑メール行き・削除できる。また、SSL通信の提供状況のチェックについては、個人情報の入力ページのアドレスバーに「鍵マーク」が表示されていない場合は要警戒となる。複数のチェック項目や注意どころを理解していくことが、被害リスク低減につながるようだ。
●詐欺サイトチェッカーは→こちら
ただ、日々生活するなかで、いつも余裕をもってフィッシング詐欺と対峙できるとは限らない。そこで有効な対策のひとつとして活用できるのが「詐欺サイトチェッカー」だ。同社独自の詐欺サイトのブラックリストと、各官公庁発信の詐欺サイトのブラックリストを合わせた厚みのあるリストをもとに、ユーザーが気になるサイトを無料でチェックできるツールである。余裕がある時が試し時。いまのうちに使っておき、有事の際に活用できるようにしておくことをオススメしたい。
出典元:【詐欺ウォール】