【2023】ぷらっとこだまの新幹線の往復料金は本当に格安?他の切符と区間料金比較

東海道新幹線「こだま」に格安で乗車できる「ぷらっとこだま」。本当に格安なのか、他の切符と区間料金を比較してみましょう。

新幹線「こだま」の片道指定席とドリンク引換券がセットになっている「ぷらっとこだま」。実は切符ではなく「募集型企画旅行商品」です。(画像は「ぷらっとこだま公式サイト」より引用)

東京 – 新大阪間を移動するなら、東海道新幹線の「こだま」を使えば料金を安く抑えられます。とはいえ、同様の新幹線には格安で予約できる「EX早得」プランなども存在。そこで今回は「ぷらっとこだまはEX早得より安いのか?」を他の格安切符と料金比較したので解説します。

なお、ぷらっとこだまの料金は通常期と繁忙期で異なります。通常期の料金は以下の通りです。

通常きっぷと比較するとかなりの格安です。予約できる座席数に限りがあるため早めの申し込みがおすすめです。(画像は「ぷらっとこだま公式サイト」より引用)

ぷらっとこだまの買い方・使い方

JR東海ツアーズが販売する「ぷらっとこだま」は、前日までに予約した指定の「こだま号」に限り通常運賃料金よりも安く乗車できる旅行商品。予約プランには「普通車指定席」と「グリーン車指定席」があり、普通車乗車の場合、通常に比べて25%程度お得です。

たとえば2023年3月時点で、「ぷらっとこだま」を利用して新横浜から京都まで乗車した場合の料金は10,500円(3月10日までは10,400円)。ちなみに自由席の通常料金は12,650円です。
「ぷらっとこだま」はJR東海ツアーズ支店、JTB・JTBトラベランド・総合提携販売店などで購入できます。

このように格安なぷらっとこだまですが、厳密には切符ではないため、利用時に以下のようなルールがある点に注意してください。

「ぷらっとこだま」の場合、JR東海新幹線の専用改札口しか利用できず、指定した列車の指定席のみ有効です。途中下車もできないため注意しましょう

ぷらっとこだまの設定区間

「ぷらっとこだま」が利用できる駅は決まっており、東京、品川、新横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪の相互駅間で設定されています。

通常のJR切符と異なり、東京都区内や山手線内、横浜・名古屋・京都・大阪の市内区間では利用できません。乗車票に記載された駅でのみ利用可能です。たとえば、東京~熱海間などでは利用不可です。なお、東京・品川−新横浜、静岡−浜松、京都−新大阪間の設定はないため注意しましょう

ぷらっとこだまの新幹線の往復料金は本当に格安?区間料金比較

本当にぷらっとこだまは格安なのか、区間の料金を比較していきましょう。

東京 – 名古屋間

片道料金の場合、東京 – 名古屋間の「こだま」通常料金は11,090円、「ぷらっとこだま」の通常期料金は8,600円です。

往復方法 片道料金 往復料金
こだま通常きっぷ 11,090円 22,180円
エクスプレス予約 10,310円 20,620円
EXのぞみファミリー早得 9,950円 19,900円
ぷらっとこだま 8,600円 17,200円
EXこだまファミリー早得 8,050円 16,100円

さらに「エクスプレス予約」だと10,310円、「EXのぞみファミリー早得」は9,950円です。「EXこだまファミリー早得」のみ8,050円と「ぷらっとこだま」より安いですが、2名以上の利用でしか予約できません。

往復料金も同様なので、2人以上で利用するなら「EXこだまファミリー早得」、1人で乗車するなら「ぷらっとこだま」が最安です。

東京 – 大阪間

片道料金の場合、東京 – 新大阪間の「こだま」通常料金は14,400円、「ぷらっとこだま」の通常期料金は10,800円です。

往復方法 片道料金 往復料金
こだま通常きっぷ 14,400円 28,800円
エクスプレス予約 13,620円 27,240円
EXのぞみファミリー早得 12,570円 25,140円
ぷらっとこだま 10,800円 21,600円
EXこだまファミリー早得 10,080円 20,160円

また、「エクスプレス予約」が13,620円、「EXのぞみファミリー早得」が12,570円、2名以上でしか利用できない「EXこだまファミリー早得」が10,080円です。往復料金の場合、1人で乗車するなら「ぷらっとこだま」、2人以上なら「EXこだまファミリー早得」のほうが安くなります。

静岡 – 京都

片道料金の場合、静岡 – 京都間の「こだま」通常料金は10,430円、「ぷらっとこだま」の通常期料金は8,000円です。

往復方法 片道料金 往復料金
こだま通常きっぷ 10,430円 20,860円
エクスプレス予約 9,650円 19,300円
自由席回数券 9,130円 18,260円
EXこだまグリーン早得 9,040円 18,080円
ぷらっとこだま 8,000円 16,000円

静岡 – 京都間は「EXのぞみファミリー早得」と「EXこだまファミリー早得」の設定がないため同様のプランと比較すると、「エクスプレス予約」が9,650円、「自由席回数券」が9,130円、「EXこだまグリーン早得」が9,040円です。

静岡 – 京都間の場合は、利用者人数に限らず「ぷらっとこだま」が最安です。

ぷらっとこだまは学割を利用して購入することは可能?

「ぷらっとこだま」に学割は設定されていません。学生なら「学割」を使うか「ぷらっとこだま」を利用するか選ぶ必要があります。

ここでも、どちらが安いか比較してみましょう。

区間 学割 ぷらっとこだま
東京 – 京都 12,170円 10,600円
東京 – 静岡 5,780円 4,900円
新横浜 – 名古屋 9,490円 8,400円
名古屋 – 新大阪 5,780円 4,600円

上記4つの区間の場合だと、通常期の学割より「ぷらっとこだま」のほうが安く乗れます。

ぷらっとこだまはお盆や年末年始にも利用可能?

「ぷらっとこだま」は、年末年始やGW、お盆も利用可能です。この期間は「繁忙期」の料金に変わるため通常期の料金よりは高くなりますが、通常切符を購入するよりは安くなります。ただし、繁忙期の場合は他の予約プランのほうが安いケースもあるので注意しましょう。

東京‐名古屋間の場合、通常期料金で8,600円だったのが繁忙期になると10,800円に。エクスプレス予約が10,310円、EXのぞみファミリー早得が9,950円、EXこだまファミリー早得が8,050円なので、繁忙期は他の格安チケットプランの方が安くなります。(画像は「ぷらっとこだま公式サイト」より引用)

ぷらっとこだまの購入期限

ぷらっとこだまは当日は購入不可。前日までの予約・購入が必要です。JR東海ツアーズのホームページからインターネット予約・購入する場合は、前日の17時までです。

「ぷらっとこだま」は予約した列車にしか乗車できないため、乗り遅れると購入した乗車票が使えなくなるので注意しましょう。後続列車の自由席にも乗れません。

ぷらっとこだまのキャンセル料

ぷらっとこだまのキャンセル料は、出発の10日前から発生します。キャンセル料の詳しい内容は以下の通りです。

キャンセル日 キャンセル料(取消料)
11日前以前 無料
10日~8日前 20%
7~2日前 30%
前日 40%
当日(出発前) 50%
当日(出発後) 100%

キャンセル料は、購入金額に対する割合です。すでに手元にJR乗車票が届いている場合、返金にクーポン券やJR乗車票が必要なので、キャンセルする場合も必ず保管しておいてください。自己負担でJRツアーズへJR乗車票の返送が必要です。

まとめ | グリーン車を安く楽しむ手段としてもおすすめ!

ぷらっとこだまの「普通車指定席」の料金について解説してきましたが「グリーン車指定席」も用意されています。

グリーン車に乗車する場合の料金比較は以下の通りです。

区間 通常期 繁忙期 定価(参考)
東京 – 静岡 6,600円 7,100円 8,740円
東京 – 浜松 8,600円 8,900円 12,100円
東京 – 名古屋 9,600円 10,800円 14,750円
東京 – 京都 12,100円 13,500円 18,720円
東京 – 新大阪 12,300円 13,900円 19,270円
新横浜 – 静岡 6,200円 6,400円 7,970円
新横浜 – 浜松 8,400円 8,600円 11,660円
新横浜 – 名古屋 9,400円 10,400円 14,090円
新横浜 – 京都 11,900円 13,100円 18,050円
新横浜 – 新大阪 12,200円 13,500円 18,940円
名古屋 – 京都 6,200円 6,800円 7,970円
名古屋 – 新大阪 6,500円 7,000円 8,740円

通常期料金の場合、「普通車指定席」の料金と比べてもそれほど差はなく、通常切符と比較して格安です。

ぷらっとこだまは、普通車をよりお得に使いたい場合だけでなく、グリーン車を安く楽しむ手段としてもおすすめです。指定区間で旅行するなら、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

※サムネイル画像は(Image:​「JR東海ツアーズ」公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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