今まで100円ショップをまったく利用したことがないという人は、少ないのではないだろうか。このインフレの時代にもありがたい100円ショップ、1カ月に1回以上利用する人が75%にものぼり、生活に欠かせないという人も多いだろう。品質についても、おおむね満足しているという声が多く、大量仕入や大量販売、人件費を削減するという企業努力で、物価高騰に対抗しているところも評価されているようだ。
実は江戸時代にも100円ショップはあった!? その名も「四文屋」
私たちの生活に深く根ざしている100円ショップ。実は、江戸時代にも似たようなお店があったことはご存じだろうか。それは「四文屋」と呼ばれ、四文で飲食できたり、品物を売っていた屋台だった。四文は円換算で100円ほどで、まさに現代の100円ショップというわけだ。移動販売や催事販売で行われていた100円ショップだったが、店舗型としてできたのは、1985年に設立された「100円ショップLIFE」だそうだ。
株式会社ナビット(データ活用なう)が、主婦を中心に1000人に「100円ショップについて」アンケートした結果、100円ショップを利用するかとの質問に、98.6%の人が利用すると答え圧倒的な存在感を示した。少量必要な時や、使用頻度が低いので安価なものの方が助かるといった際には大変ありがたく、お店は老若男女問わず賑わっているのも納得だ。
1番利用されている100円ショップは、圧倒的店舗数を誇るダイソー
「どこの100円ショップを利用しますか?」との問いで、一番多かったのは45.1%で「ダイソー」だった。2位の「セリア」が29.7%、3位が「キャンドゥ」で15.6%。これは店舗数に比例すると考えられ、実際にダイソーは2022年1月時点で3,633店舗あり、2位のセリアの1,844店舗の約2倍にもなる。
だが、セリアとキャンドゥの店舗数と今回のアンケートの利用店舗とは、逆の現象が起きている。これは、主婦を対象にしたアンケートなので、セリアの商品力が勝った結果かもしれない。かわいいキャラを使用した商品ラインナップが多いセリアの特徴が評価されている可能性もある。
なお、100円ショップは広告宣伝費がほとんどかからない。「100円で買える」というコンセプトは周知の事実なので、宣伝に費用をかけずにコストダウンができている。だが、ありがたいことに主婦がインスタなどのSNSで「100円ショップの家事に役立つオススメ商品5選」なんて投稿をしてくれることも多く、主婦を味方にすることで宣伝をしてくれるという、おいしい側面は否めない。
現に「100円ショップの商品の質についてどう思いますか?」との問いには、「商品によって質や量のお得感が異なるが、100円でリピートしたくなる質のものが作られているのはすごいと思う。」や「最近、質は向上しているように思う。100円でなぜここまでできるのか、真摯な企業努力を感じる」と、評価が高い。
インフレの時代にも質を保ちつつ、企業努力を重ねてもらえるとありがたい。
出典元:【株式会社ナビット】
●ナビットの「1000人アンケート」は→こちら
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