昨今、空き巣や強盗などのさまざまなニュースが報道されたことで、世間の防犯意識が高まっているという。実際に防犯グッズの売上が伸びた店舗や、問い合わせが大きく増加した警備会社などもあり、身近に潜む犯罪を警戒する人が増えているようだ。そこで今回は株式会社ナビットが全国の男女1000人を対象に実施した「防犯対策について」アンケートの結果を紹介。防犯グッズについて興味のある方は、参考にしてほしい。
過半数が防犯対策を取り組んでおらず、防犯グッズを未所持が約4割
まず防犯対策をしているかどうかを聞くと、「(防犯対策を)していない」と回答したのが53.6%と過半数が防犯を意識していないことが明らかに。「直近3カ月以内で防犯グッズを購入しましたか?」という質問には、「購入した」人は4.3%、「購入を考えている」人は8.2%であり、残りの87.5%は購入の検討すらしていないという。この数字には、すでに防犯グッズを持っているという人も含まれているが、少なくとも半数以上は防犯グッズを必要としていないようだ。
それではどのような防犯グッズが必要とされているのだろうか。使用している防犯グッズについて質問したところ、最も多かったのは16.5%で「補助錠」だった。玄関のドアや窓に2つ目以降の鍵を取り付けることで、解錠に時間がかかるだけでなく、「侵入しづらい部屋」と認識させることができるため、防犯効果は大きいといえる。次いで「サーチライト」や「防犯ブザー」「防犯カメラ」などが挙げられた。いずれも直接的な防犯対策になるだけでなく、所持や設置しているだけでも、実行犯にプレッシャーをかけられるという点で効果的だ。一方で、およそ4割の人が防犯グッズを特に所持していない。女性や子どもがいる家庭、高齢者の方などは防犯意識が高いと考えられるが、そうではない人は防犯に無頓着な可能性がある。
防犯対策の一環として、SNSの投稿に注意する人も
「利用してみたい防犯グッズ」のアンケートでは、第1位は防犯カメラ。こちらも犯行の現場を抑えられることよりも、泥棒に狙われにくくするために設置している人が多いだろう。2番目に多かったのは「防犯フィルム」だ。窓ガラスに貼ることで強度を高め、窓を割って侵入することを防ぐことができる。防犯カメラや補助錠があっても、窓ガラスを破壊されると侵入を許してしまうので、物理的な防犯対策として重要だと考える人が多いようだ。
最後に「防犯に対して心掛けていることは何ですか?」という質問を実施。回答として「留守の時でも在宅しているように見せている」や「必ず鍵をかける。インターホンで確認してから対応する」といった自宅への侵入を防ぐための取り組みが挙がった。そのほか「SNSに投稿するコメント・画像・映像を慎重にチェックして、問題ないように投稿している」との回答が。何気ないSNSへの投稿から、自宅や勤務先の住所が流出するという事案が多数発生しているため、この方のように個人情報につながる投稿には注意すべきだろう。
多くの防犯グッズが、被害を防ぐというよりも犯罪に巻き込まれることを予防するために利用されている。「自分は狙われない」と思っている人こそ、泥棒にとっては狙い目となるため、防犯グッズはいくつか備えておいた方が良い。防犯対策のアイテムを設置するのが難しい場合でも、外出時だけでなく在宅時にも鍵をかけることや、SNSに不用意な投稿をしないように注意することで、犯罪の被害に遭うリスクを抑えられるかもしれない。
出典元:【株式会社ナビット】
●ナビットの「1000人アンケート」は→こちら
※サムネイル画像は(Image:「株式会社ナビット」プレスリリースより引用)