読者の皆さんは「ChatGPT」を知っているだろうか。テキスト生成を行う最新AIソフトであり、お題を投げることで小説や詩、歌詞やコードなどを制作してもらうことが可能だ。「こんなのを聞きたい」「こんな作品を読みたい」といった、もしもが叶う世の中が近づいているといえるだろう。
SNSでも注目を集めるChatGPTだが、世間の実際の認知度はいかがだろか。ChatGPTを取り巻く現状についての調査を見ていこう。
7割の人はChatGPTを知らないと回答! まだまだ世間への認識は足りない?
webメディアの運営会社「ユニークキャリア株式会社」は、2023年2月24日~2023年2月25日に15歳~59歳までの男女1,000人を対象に、世間のChatGPTの浸透率について調査を行った。
まずは、「ChatGPTをどの程度知っていますか」の質問を行った。すると、ChatGPTを「知らない」と回答したのは全体の約67.6%と、半数以上の人がそもそもChatGPTを認識していなかったことが明らかになったのだ。SNSのほか、多くのメディアが取り上げてはいるが、まだまだその浸透率は低いといえるだろう。だが、その次に多い回答が「聞いたことある」で約19.6%だったことから、徐々に認知度は高まっていくのではないだろうかと考えられる。
中には「熟知しており詳しい説明ができる」(5.7%)と回答したものもおり、ChatGPTを利用したことのある人も含まれていることが考えられる。便利なツールと言えるため、世間への認知が広がることを願いたい。
ChatGPTを使いたい人の理由には「便利そうだから」が一番多い結果に
調査では、知らないと答えた方へChatGPTを説明した上で、あらためて「ChatGPTを使いたいと思いますか」とアンケートをとったところ、「使いたい」と回答したのが約11.5%、「どちらかといえば使いたい」が約28.1%と、約40%の方がChatGPTに対し興味を示す結果となった。
そこで、「ChatGPTを使いたい理由」についてアンケートをとったところ、50名が「便利そうだから」と回答。「何通りもの答えを提示してくれていて、自分に合った解決方法を探せそうだと感じた」や「何をしたら、わからない時に適切な対処法を提示してくれるから効果がありそう」と実用性に魅力を感じた意見や、「会話が成立するAIなんて、おもしろいから」とAIと接する楽しさを感じている方もいた。「検索よりよさそう」という意見もあり、もしかしたら今後、検索エンジンの中にChatGPTが含まれる未来があるのかもしれない。
ChatGPTに対し、「使いたくない」または「どちらかといえば使いたくない」と答えた人は、合計約33%ほどいたことも分かった。理由を聞くと、「必要ないから」という意見が最も多く、中には「ネットで調べればわかる」という意見も見られた。また、「まだ精度が完全ではないと聞くので必要性を感じていない」など、AIの精度の問題を取り上げる人や、「AIに左右されたくない」など、まだAIを信頼できていないことから否定的である回答者も少なくなかった。
AIは今後より進化していくが、私たちの日常はどれほど変わっていくのだろうか。それを知るためにも、一度ChatGPTを使ってみるのもよい方法なのかもしれない。
参照元:【ユニークキャリア】
※サムネイル画像(Image:wichayada suwanachun / Shutterstock.com)