テーマを入力するだけで、AIが対話形式で文章を作成してくれる画期的なツール「ChatGPT」。テキストで質問したことに対し、AIから回答が送られるほか、小説や詩、歌詞やHTMLコードまで生成してもらえるというから驚きだ。世界中から注目されており、日本でもSNSを中心に話題を集めている印象である。2022年11月から少しずつ情報が広がっているように感じられるが、実際はどれほど世間に認知されたのだろうか。2023年3月時点でのChatGPTの認知度をみていこう。
ChatGPTを知っている人は全体の約3割! 20代~30代男性の認知度がやや高め
スマートフォンのリサーチ情報を発信するプラットフォーム「LINEリサーチ」は、3月6日~7日にかけて、全国の15歳~69歳の男女に対し、ChatGPTの認知度調査を実施した。まずは「『ChatGPT』を知っていますか?」と質問したところ、「知らない」と回答した人が全体の7割を占める結果となった。世間の認知度はまだまだ低いと考えられるだろう。知っていると回答した人は3割となったが、「知っているし、使ったことがある」人は4.8%と1割未満という現状も明らかとなった。聞いたことはあるが、自分で試そうとする所まではいかないのかもしれない。
また、ChatGPTは女性よりも男性の認知度が高いことも明らかとなった。とくに20代~30代の男性の認知度は4割台となっており、さらには、利用経験のある回答者も、20代男性が15.7%と最も割合が高くなっている。一方で、女性の認知度は全世代が2割台と男性と比べると認知度は低い結果となった。
「『ChatGPT』を利用したいと思うか」という質問については、「ぜひ利用してみたいと思う」が1割、「機会があれば利用してみたいと思う」が3割となる結果に。「ぜひ利用してみたいと思う」という回答についても男性の方が高くなっており、20代男性で2割台と最も高い結果となっていた。女性も10代で1割を超えていたため、ChatGPTは普段からインターネットを利用している世代には、関心度の高いツールなのかもしれない。
利用したいと思う人と思わない人の理由とは?
調査では、「どのような理由で今後(も)利用したい?」と回答者に質問したところ、利用意向のある人とない人それぞれの意見が集まった。利用したいと思っている人の意見としては、「自分で調べた方が早そうだけど、それでもわからなければ利用してみたい」といった回答や、「自分で調べるよりも、正確かつ、簡単に回答を得られそうだから」と、普段の生活を便利にするためにChatGPTを活用したいと考えている意見が多く見られた。
また、「人工知能がどのくらいビジネスで活用できるか確認したかったから」という意見や、「どのような答えが返ってくるのか興味がありとても楽しみだから」と、ChatGPTそのものへの興味を示す回答も。
利用意向のない人の意見としては、「検索エンジンによる検索結果の最適化程度に捉えているため」というものや、「結局は蓄積されたデータを引っ張り出すだけなので魅力を感じない」という理由が述べられた。この結果からは、ChatGPTを利用することにそれほどメリットを感じていない人もいるということがいえるだろう。また、「あまり関心がない」や「今まで使っていないから、新たなものはおそらく使わない」など、そもそもChatGPTに興味がない人もいることが明らかに。
ChatGPTには長所と短所があるが、うまく活用することができれば、かなり便利なツールといえる。より多くの人に利用してもらえるよう、今後どのように進化していくのか、ぜひ楽しみにしたい。
出典元:【LINEリサーチ】
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