春本番を迎えて、暖房器具の使用頻度が減ってきた今日この頃。エアコンや電気カーペットを使い寒さを和らげてきた家庭では、冬場の電気代に戦々恐々としていたことだろう。暖かくなると暖房器具を使わなくなる分、電気代への不安はどこへやら、節電意識も薄れてしまうが、節電に取り組んでお得を実感できるプログラムがあればどうか。率先して節電に励むことだろう。今回、政府が推進する「節電プログラム」を紹介する。プログラムに参加して指定の節電量を達成するとポイントを手にできるが、3月分の電気料金までが対象になるため、気になる人は要チェックだ。
節電して前年同月比3%削減でポイントゲット!
経済産業省資源エネルギー庁が実施する「節電プログラム」はどのようなものか。端的に言えば、節電に協力することで特典を手に入れることができる国にも電力需要者、そして地球環境にもメリットのある取り組みだ。参加対象は日本全国の家庭と企業で、参加表明と合わせて所定プログラムと契約し、目標値を達成することでポイントを獲得できる。漠然と節電にストイックになるよりも、目標があるとがんばれる人間の性分をかき立てる仕様となっている。
参加できるプログラムは「月間型」と「指定時型」の2種類がある。「月間型」は、前年同月比で電力使用量を3%以上削減できれば補助金名目でポイントが付与される。補助金は電力契約によって異なり、一般家庭に多い低圧需要家(電力契約50kW未満)は月額1,000円相当をゲットできる。
もうひとつのプログラム「指定時型」は、小売電気事業者から指定された需給バランス調整(DR)の実施日に、ベースラインと比較して電気使用量を削減できるとポイントが付与される。電力契約者の意向に合わせて参加プログラムを選べる点は、多くの世帯や企業が参加するうえでメリットだろう。
電気料金を削減しつつ、電気の未来を考える機会に
電気料金が高騰する世の中においては、節電することで家計にももちろん恩恵がある。日々というよりも常時使用するエネルギーだからこそ、省エネ性能に優れた家電への買い替えや電力使用時間の短縮などひとつの要素を見直すだけで、一定の節電実績をあげられるはずだ。
同庁がこのような大々的な施策を実施する背景には、地球が抱えるエネルギー資源問題があるのは言うまでもない。ただ、「節電プログラム」への登録家庭は約700万件と低迷しており、同プログラムの知名度も原因のひとつだが、国民の節電意識がいまだ低いことが伺える。
ポイントというお得さを入口に、節電意識を養う機会として多くの人が参加することを願いたい。
引用元:【資源エネルギー庁】
引用元:【節電プログラム ディマンド・リスポンス】