知られざる「おみくじ」の意味や内容、秘密を紹介! 「大吉」よりも上があるの?

神社やお寺に行ったら、おみくじを引いて運試しという人は多いだろう。でも、もし「大凶」が出てしまったら捨てたり、もう一度おみくじを引き直していいの?「吉」と「小吉」はどちらが運勢が良いの? 「大吉」より上があるってホント? など、今回は知っているようで意外と知らない「おみくじ」の秘密を紹介するぞ。

実は「おみくじ」は何度引き直してもOK!

知られざる「おみくじ」の意味や内容、秘密を紹介! 「大吉」よりも上があるの?

 神社やお寺で引いた「おみくじ」。運とはいえ「大凶」が出たら気分が良くないだろう。そんなとき、「おみくじ」を引き直してもいいのだろうか? 実は神社やお寺では「おみくじを引くのは1回だけ」というルールは設定していない。つまり、「大吉」を引くまで何度「おみくじ」を引いても構わないのだ。
 そもそも「おみくじ」は鎌倉時代から行われるようなったと言われているが、本来は、自分の願いが叶うかどうか神様・仏様にお伺いを立てる行為である。たとえば、「凶」が出たときは「その願いを叶えるには、気を引き締め日々精進せよ」という意味であり、決して「願いがかなわない」わけではない。逆に「今が底で今後機運が上昇する」と捉え、縁起が良いと捉えることもできるのだ。つまり、「おみくじ」の結果は、その人がどう考えるか次第なのである。

知られざる「おみくじ」の意味や内容、秘密を紹介! 「大吉」よりも上があるの?

実は「おみくじ」は、大吉が出るまで何度引き直しても構わない。その結果をどう考えるかが重要なのだ

知られざる「おみくじ」の意味や内容、秘密を紹介! 「大吉」よりも上があるの?

長崎の「鎮西大社 諏訪神社」や大阪の「住吉大社」など、英語の「おみくじ」を用意する神社もある

「小吉」は「吉」より運勢が良いって知ってた?

 一般的に「おみくじ」は、大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶の順で運勢が良いとされる。「小吉」は「吉」より運勢が良いとされているが、逆だと思っている人も多いのではないだろうか? ここでしっかり正しい並びを覚えておこう。
 とはいえ、「おみくじ」の中身は神社やお寺ごとに異なり、参拝者が嫌がる「大凶」を入れなかったり「大吉・中吉・小吉・吉・凶」の5種類しかない神社やお寺も多い。また、「大吉」よりも縁起の良い「大大吉」を引ける東京の「靖國神社」や京都の「伏見稲荷大社」などもあるが、逆に「大大凶」がある神社も存在するという。変わったところでは、インバウンドに合わせた英語の「おみくじ」を用意する長崎の「鎮西大社 諏訪神社」や、火にかざすと文字が浮き出る“あぶりだし”になっている大阪の「瓢箪山稲荷神社」など、珍しい「おみくじ」は意外とあるのだ。
 ちなみに、現在、日本全国の神社やお寺にある「おみくじ」の7割は、山口県にある二所山田神社が設立した「女子道社」が製造していると言われている。ご参考までに……。

文=中川久/フリーライター

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