コロナ禍の影響から、フードデリバリーサービス業界は大きく成長したといえる。対象店舗数やメニューは増加しており、日々の食事の選択肢のひとつとして利用する人の数も多くなっているといえるだろう。成長の一途をたどるフードデリバリーサービスだが、一人暮らしの人の方が利用しているイメージが強いと考えられる。そこで今回は、子育て世代を対象に行ったフードデリバリーサービスの意識調査から、世代によってサービスの利用状況は違うのかみていこう。
子育て世代がフードデリバリーサービスを利用する理由とは?
妊娠・育児の情報発信サイトを運営する「ベビカム株式会社」が2023年1月16日~2月11日の間に行った、子育て世代の105名を対象に「フードデリバリーサービスに関する意識調査」から、子育て世代とフードデリバリーサービスの関係を考察していく。「平均で、1カ月にいくらくらいフードデリバリーに使いますか?」と質問したところ、「1,000円未満」の回答者が47.5%と最も多い結果に。月々の支出を考え、利用を控えている人が多いといえるのかもしれない。また、利用時はできるかぎり安いメニューを選択するよう心がけているとも考えられるだろう。
子育て世代のしっかりとした金銭感覚が感じられる結果となったが、フードデリバリーサービスを利用する際はどういった理由が多いのだろうか。調査によると、「時間や体力の制約」といった、家事や自分の体調面から利用する人や、「外出しにくい状況」といった回答が多くみられた。どうしても料理を作ることが難しい状況の場合、サービスを利用すると考えられるだろう。
一方で「お得感があるとき」という理由もあり、キャンペーンやクーポンなど利用が安く抑えられたり、なにか特典があったりする場合にサービスを利用する人が多いといえるだろう。
子育て世代に人気なフードデリバリーサービスは「出前館」!
調査内で子育て世代がフードデリバリーサービスにどのような不満や不安を抱えているかを聞いたところ、「配送料が高いと感じる」や、「店舗で購入するより料金が上乗せされている」といった、金額に関する意見があがった。やはり、値段が高いことから利用を控えている人が多いといえるだろう。
また、「地域により利用できる店が少ない」といったものや、「お店の数を増やしてほしい」など、メニューの拡充を希望する声もみられた。他にも、「配達員やバッグの衛生面が気になる」「商品が雑に扱われる印象」など配達員を心配する意見も多いようだ。
子育て世代のこうした不満を現状で一番、解消しているといえるのが「出前館」だ。利用したことのあるデリバリーサービスについて回答を集めたところ、「ウーバーイーツ」が31.4%であるのに対し、「出前館」は45.7%と差のある結果になった。また、一番よく使うサービスを聞いたところ、「出前館」が65.6%と6割以上の人が利用していることも明らかとなった。
出前館が選ばれる理由を聞いたところ、「クーポンが出ていて使いやすい」や、「地域の中では低価格で種類がある」など他のサービスと比べて利用金額が抑えられる点に魅力を感じている人が多いことがうかがえる。また、「提携店舗が多い」といった選べるメニューの充実さや「登録が簡単」などもあったという。
中には、配送者の質がよいといった意見もあり、子育て世代はお得に使えるだけではない部分も注視して利用を決めているといえるだろう。子育て世代にフードデリバリーサービスを普及させるためには、不満や不安を解消するためのサービス改善が必要であるといえる。フードデリバリーサービスの今後に期待したい。
出典元:【ベビカム株式会社./PR TIMES】