【図解】テレビの電気代はどれくらい?1時間当たり/1か月の目安と節約術

なかなか買い替える機会の少ないテレビですが、実はテレビのタイプなどの種類やサイズ(大きさ)によって電気代が異なります。自分のテレビにかかっている電気代を把握している人は少ないでしょう。

そこで今回は、テレビの種類やサイズ別の1時間当たり/1カ月の電気代目安と節約術を紹介します。

【図解で分かる】あなたのテレビの1時間当たりの電気代目安はどれくらい?

「あなたのテレビの電気代はどれくらい?」と聞かれて、ぱっと答えられる人はそもそもあまりいないでしょう。そこでYES/NOで答えるだけで「自分のテレビの1時間当たりの電気代目安」が簡単に分かるチャート図を作成しました。

たとえば「液晶テレビ」で「サイズが40インチ~60インチ」であれば、1時間当たりの電気代は3.4円~5.9円です。

テレビのタイプ及び代表的なサイズ(インチ)別に、1時間当たりのテレビの電気代目安が分かるチャート図です。まずは、YES/NOに従って1時間あたりにかかっている電気代の目安を把握しましょう。「1時間あたりの電気代」に「1日のテレビ視聴時間」×「日数」を掛け合わせれば、月間のテレビの電気代が分かります。なお「該当するサイズなし」「該当するタイプなし」に当てはまる場合は、チャート図に記載の種類より大型かより小型のテレビを使用している可能性があります。本記事を読み進めつつ、自分が使用しているテレビと近いサイズの電気代などを参考にしていただければ幸いです

より詳細な電気代については後述しています。また、上の図は1時間当たりの電気代ですが1カ月に換算した場合の電気代目安については、以下で紹介します。

テレビの種類別の消費電力と電気代の例

消費電力はテレビの種類によって異なり、消費電力が大きいほど電気代もかかります。

【1カ月】液晶テレビの平均電気代

液晶テレビは、バックライトの光で液晶分子をコントロールして映像を映し出す仕組みで、近年はLEDバックライトを採用していることから省エネ性能が高くなっています。

液晶テレビの平均的な消費電力は、40インチで約125W、60インチで約218W。1日に4時間テレビを見たと仮定して1kWhあたり27円として計算すると、1時間あたりの電気代は40インチで約3.4円、60インチで約5.9円です。これを1カ月(30日)の電気代として換算すると、40インチで約408円、60インチで約708円となります。

なお、電気代の求め方については後で詳しく解説しています。

【1カ月】プラズマテレビの平均電気代

プラズマテレビは、ガス放電によって発光するセル(画素)を使って映像を映し出す仕組みで、色彩表現やコントラストが高い反面、消費電力が高いのが特徴です。

プラズマテレビの平均的な消費電力は、42インチで約350W、50インチで約415W。1日に4時間テレビを見たと仮定して1kWhあたり27円として計算すると、1時間あたりの電気代は42インチで約9.5円、50インチで約11.2円です。1カ月(30日)の電気代目安は、42インチで約1,140円、50インチで約1,344円となります。

【1カ月】有機ELテレビの平均電気代

有機ELテレビは、自発光する有機材料を使って映像を映し出す仕組み。色彩表現やコントラストが高く、薄型化や曲面化が可能ですが消費電力は高くなります。

有機ELテレビの平均的な消費電力は、48インチで約257W、65インチで約421W。1日に4時間テレビを見たと仮定して1kWhあたり27円として計算すると、1時間あたりの電気代は48インチで約6.7円、65インチで約11.4円です。1カ月(30日)に換算すると、48インチで約804円、65インチで約1,368円となります。

テレビのサイズ別の消費電力と電気代の例

消費電力と電気代は、テレビのサイズによっても変わります。以下は、液晶テレビを1日に4時間視聴していると仮定した場合のサイズ別の電気代目安です。

【小さめ・1カ月】24・32インチのテレビの平均電気代

小さめのサイズである24・32インチの場合、消費電力は24インチで約50W、32インチで約85W 。1kWhあたり27円として計算すると、24インチの場合、1時間あたりの電気代は約1.4円、1カ月で168円となります。32インチの場合は、1時間あたり約2.3円なので1カ月の電気代目安は276円です。

【中型・1カ月】40・46インチのテレビの平均電気代

中型サイズである40・46インチの場合、消費電力は40インチで約125W、46インチで約150W 。1kWhあたり27円として計算すると、先述のとおり40インチの1時間あたりの電気代は約3.4円、1カ月の目安となる電気代は408円です。46インチの場合は、1時間あたり約4.1円となり1カ月の電気代目安は492円となります。

【大型・1カ月】65・80インチのテレビの平均電気代

65・80インチのテレビなど大型サイズになると、液晶テレビでも消費電力は65インチで約218W、80インチで約350Wと高くなります。1kWhあたり27円として計算すると、電気代の目安は65インチで1時間あたり約5.9円、1カ月で708円です。80インチになると1時間あたり約9.5円、1カ月で1,140円となり、小さめの24インチのテレビと比較し約4~7倍も電気代が高くなります。

【参考】テレビの電気代の計算方法

ここまで1時間当たり及び1カ月当たりのテレビの電気代目安を紹介してきました。ここからは、参考までにテレビの電気代の計算方法も紹介します。なお、前提として本記事で紹介している電気代は、前述のとおり1kWhあたりの電気料金を「27円」として計算しています。詳しい計算方法は以下の通りです。

消費電力と1kWhあたりの電気料金から算出する方法

一般的なテレビの電気代は、(消費電力×使用時間)÷1000×(1kWhあたりの電気料金)で計算できます。

この式に、消費電力と使用時間、1kWhあたりの電気料金をそれぞれ入力すれば、テレビの電気代が求められます。「消費電力」は、テレビ本体や取扱説明書にW(ワット)という単位で記されている数値を利用します。「使用時間」は自分が実際にテレビを見る時間やつけっぱなしにしている時間を当てはめてください。また厳密には「1kWhあたりの電気料金」は契約している電力会社やプランによって異なるため、契約書などでご確認ください

たとえば、消費電力が125Wの40インチの液晶テレビを1日に4時間見た場合。1kWhあたりの電気料金を27円として、テレビの電気代を求める計算式に当てはめてみると「 (125W×4時間)÷1000×27円 = 13.5円 」と、1日あたりの電気代の目安を求めることができます。

1カ月の電気代目安を計算したい場合は、さらに30日分を掛けて「(125W×4時間)÷1000×27円×30日 = 405円 」と求めることが可能です。

【注意点】電力会社やプランによって変わる電気料金

なお、電気料金はテレビの種類やサイズ以外に、電力会社やプランによっても変わるため注意が必要です。

2016年4月1日以降、電力自由化によってさまざまな電力会社やプランから自由に電気契約を選べるようになっため、今回は主に1kWhあたりの電気料金を「27円」として試算していますが、実際は電力会社によって大きく異なります。

そのため、電力会社の乗り換えを検討している場合は各会社の1kWhの電気料金をチェックしておくことをおすすめします。電力会社によっては割引キャンペーンを展開していることもあります。

新電力会社といってもこのように様々あるため、業者選びに迷う人は少なくありません(ロゴは各社公式サイトより引用)

テレビの電気代を節約するコツ

ここからはテレビの電気代を節約するコツをご紹介します。

画面の明るさや音量を調整する

テレビの画面の明るさや音量も消費電力に影響するため、適度に画面の明るさや音量を下げるようにしましょう。部屋の明るさに合わせて自動的に画面の明るさや音量を調整する機能がついているテレビもあります。明るさ調整機能をONにすると、省エネ効果が高まります。

見ていないときは消すか主電源から切る

テレビを見ていないときは、消すか主電源から切ることが大切です。たとえば40インチの液晶テレビを毎日4時間つけっぱなしにしていた場合、1日で約13.6円、1年で4,964円も無駄な電気代を払っていることになります。また、リモコンで消しただけでは待機電力が発生するため、積み重なって電気代に影響します。見ていない時間が長いなら、主電源から切って待機電力をカットしましょう。

省エネ性能の高いテレビに買い替える

10年以上前の古いテレビは消費電力が高く電気代がかかります。特に、90年代後半に登場し現在ではほぼ生産終了となっているプラズマテレビは、先述したように液晶テレビよりも電気代が高いため要注意。近年のテレビは省エネ性能が高く消費電力が低く抑えられているため、買い替えることが節約につながるケースも。

とくに有機ELテレビは、色彩の表現能力が高く、コントラストがハッキリとした映像を楽しめるだけでなく、省エネ性能も優れているのでおすすめです。古いテレビを長く使い続けるよりも、最新のテレビに買い替えた方が毎月の電気代は安くなります。

電力会社の料金プランの見直し方とおすすめ新電力

電力会社の料金プランを見直す場合は、供給エリアに含まれているかどうかを確認したうえで、どのくらい電気料金が安くなるか比較してみましょう。新電力サービスなどのセット割引や料金プランもチェックすることをおすすめします。

以下は、おすすめの新電力サービスです。

東京ガス(でんき)

関東エリアを中心とした国内最大手のガス会社である東京ガス。長年にわたって安全・安心・快適なエネルギーを提供してきた実績があります。

「東京ガスのでんき」は、関東エリアを中心に東京ガスが提供している新電力サービス。ガスとセットで契約し条件を満たせば、毎月の電気料金が0.5%割引になります(画像は「東京ガスのでんき」公式サイトより引用)

ENEOSでんき

ENEOSでんきは、実質的に100%再生可能エネルギーを使用した環境に優しい電力供給と、カスタマーサポートの充実が魅力。また、料金プランも用途やライフスタイルに合わせた多彩なラインナップがあり、自分に合ったプランを選びやすいという利点もあります。

「ENEOSでんき」はサービスステーション(ガソリンスタンド)でお馴染みのENEOSが供給している新電力サービスです(画像は「ENEOSでんき」公式サイトより引用)

テレビの電気代についてよくある質問

テレビの電気代について、よくある質問をまとめました。

古いテレビを使い続けるのと買い替えるのは省エネ性能ではどちらがお得?

省エネ性能だけを見れば、古いテレビを長く使い続けるよりも、最新のテレビに買い替えたほうが毎月の電気代は安くなります。ただし買い替えそのものには費用がかかります。製品寿命を考えてまだ買い替えたくないという場合、テレビを普段あまり見ないのであれば、基本的に消したままにしておき、必要な時にだけ古いテレビを視聴するという方法でも節約可能です。

「つけっぱなし」と「こまめに消す」のは、どちらが電気代が安い?

テレビをつけっぱなしにしていると、無駄な電気代がかかりますが、テレビをこまめに消す行為自体も消費電力に影響します。どちらの方がより省エネになるかは「つけたり消したりする頻度」により異なりますが、一般的には「見ていないときは消す」or「主電源から切る」ことが省エネの基本です。

まとめ | テレビの種類やサイズで電気代は変わる

テレビの電気代は、テレビの種類やサイズによって異なります。1日の電気代で比べると些細な違いですが、1年、10年…と積み重ねていくと大きな差額に。特にプラズマテレビや10年以上前のテレビを使っている場合は、電気代が高くついている可能性があります。

電気代を安くしたいなら、こまめにテレビを消すなどの節約に加えて、テレビの買い替えや電力プランの乗り換えなども検討してみましょう。

※サムネイル画像は(Image:Amazon公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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