KDDI株式会社が一般家庭向けに提供している電力サービス「auでんき」。大手電力会社と同じ料金で電気が使えるうえに、ポイントも貯まるという魅力的なサービスです。
しかし、auでんきにはデメリットもあります。
(画像引用元: auでんき公式サイト)※一部編集部にて加工しています
参考元:経済産業省 資源エネルギー庁 – 電気・ガス価格激変緩和対策事業
この記事では、auでんきの料金プランや特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
KDDIのauでんきについて詳しく解説:基本情報や料金プラン
auでんきは、2016年4月から開始された電力サービスです。
(画像引用元: auでんき公式サイト)
毎月の電気料金:ほぼ変わらないが「燃料費調整額」などは別途で発生
auでんきの料金プランは、「でんきMプラン」と「でんきLプラン」、再生可能エネルギー100%かつCO2排出実質ゼロの「ecoプラン」を加えた3種類。「でんきMプラン」は一般家庭向けで、「でんきLプラン」は事務所や商店などの電気使用量が多い人向けです。
(画像引用元: auでんき公式サイト)
auでんきの「でんきMプラン(東京)」と「東京電力従量電灯B」の電力比較は以下の通りです。(2023年4月35日現在)
ただし、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金などの費用は別途かかります。 昨今はこのうち「燃料費調整額」が高騰しているためauでんきの料金が値上がり傾向にあります。しかし、2023年1月~2023年9月の利用に関しては「国の電気・ガス価格激変緩和対策事業」の一環として燃料費調整単価の引き下げが行われています。
auでんきの料金プラン:選び方のポイント
前述の通り、「ecoプラン」を覗けばauの基本的な電気料金プランは「でんきMプラン」と「でんきLプラン」の2つ。多くの一般家庭で利用されている東京電力の「従量電灯B」に相当するauでんきの料金プランは「でんきMプラン」なので、基本的には「でんきMプラン」がおすすめです。
しかし、auでんきではオール電化向けのプランや、深夜割引などは提供していません。これまで深夜に多く電気を使い、かつオール電化家庭に暮らしている場合、東京電力から切り替えると割高になってしまうことがあるため注意が必要。
auでんきに切り替える場合は、「東電ガス for au」のようなガスとのセット割を検討するとよいでしょう。
auでんきはこのような人におすすめ!
auでんきは、以下のような人におすすめです。
・アプリから電気使用量や料金を簡単に確認したい人
・電気料金の変動が少なく、安定した料金プランを希望する人
・auユーザーで、電気代の支払いでPontaポイントを貯めたい人
・「ガス for au」やUQモバイルとのセット割引でさらにお得になりたい人
auでんきのメリット・デメリットを総ざらい
auでんきのメリットとデメリットについて、それぞれ解説します。
メリット①:ポイント還元が大きい!
auでんきの最大のメリットは、電気代の支払いでPontaポイントを貯められること。Pontaポイントは、ローソンやHMVなどの提携店舗で1ポイント=1円で使えます。
(画像引用元: auでんき公式サイト)
メリット②:auガスとのセット割引がある!
ガス for auは、都市ガスやプロパンガスの料金プランを提供するサービス。「auでんき」と「ガス for au」をセットで申し込むと、さらにお得になります。
(画像引用元: 東電ガス for au公式サイト)
メリット③:UQモバイルの割引がある!
auでんきのもう一つのメリットに、UQモバイルの割引があります。KDDIが提供する格安スマホ・格安SIMサービスの「UQ mobile」と「auでんき」をセットで利用した場合、「自宅セット割」という特典が受けられます。
特典は、以下のような内容です。
(画像引用元: UQモバイル公式サイト)
メリット④:オリジナルアプリが使いやすくて便利
auでんきでは、契約者なら誰でも無料で利用できる便利なオリジナルアプリがあります。
(画像引用元: auでんき公式サイト)
このアプリは、以下のようなサポート機能があります。
・電気使用量や料金を毎日確認できる
・電気使用量や料金の推移や比較をグラフでチェックできる
・電気使用量や料金の目標設定や節電アドバイスが受けられる
・電気代の支払い方法や請求書の確認ができる
アプリは、Android、iPhoneともにスマートフォンやタブレットなどの端末にダウンロード可能。電気使用量や料金を簡単に確認したり、節電に役立つ情報のチェックもできます。
デメリット①:電気料金自体が安くなるわけではない
auでんきに切り替えても、電気料金自体が安くなるわけではありません。auでんきの基本的な料金プランは、「でんきMプラン」と「でんきLプラン」の2種類ですが、従量料金はもともと契約していた電力会社と同じなため、auでんきに切り替えたとしても「安くなるわけではない」のです。
切り替えで、auの請求との一本化やPontaポイントの還元という特典が受けられますが、これに魅力を感じない場合は、電気会社の切り替えにメリットを感じられないかもしれません。
デメリット②:電気使用量が少ないとお得度が低い
auでんきのデメリットの一つは、電気使用量が少ないとお得度が低いことです。auでんきでは、電気代の支払いでPontaポイントが貯まりますが、還元率は電気使用量に比例します。つまり、電気使用量が少ないとPontaポイントの付与は少なく、還元率自体も下がるということです。そのため、電気使用量が少ない人は、auでんきのメリットを十分に享受できない可能性があります。
デメリット③:プランの選択肢が少ない
前述の通り、auでんきの電気プランの選択肢は少ないです。オール電化への対応がなく、深夜割引なども存在しない点はやはり大きなデメリットと言えるでしょう。オール電化の場合は、切り替えによって逆に電気代が高くなるケースもあります。
auでんきへの申し込み方法:スムーズな切り替え手続きのポイント
auでんきへの申し込み方法は、以下の3つの方法があります。
・Webで申し込む
・auショップで申し込む
・電話で申し込む
契約に必要な以下の情報を揃えておくと、スムーズに契約できます。
・au ID(auユーザーの場合)
・契約者情報(氏名、住所、メールアドレス、電話番号など)
・契約内容が記載されている電気使用量のお知らせ(検針表)
現在契約中の「電気使用量のお知らせ」に記載されている「供給地点特定番号」と「お客さま番号」は必要です。なお、申し込みは検針表(電気使用量のお知らせ)に記載されている名義でしか申し込めません。
Webでの申し込み手順
auでんきの申し込みは、スマホやPCから簡単にできます。
auでんきの解約方法と東京電力に戻す方法:解約金は発生しない
「auでんき」から他社へ切り替えたい場合は、切り替え先で手続きすればOKす。解約金もなく、特に必要な手続きはありません。なお、引っ越しなどの都合で切り替えではなく「解約」を希望する場合は、下記にお問合せください。
KDDIお客様センターのフリーコール:0120―925―881
まとめ:auでんきを検討する際のポイントを押さえておこう
auでんきは、auユーザーなら請求を一本化できたり、電気料金に応じたPontaポイントを貯められます。しかし、電気料金自体は切り替え前とほぼ変わらないためポイント還元やまとめ請求に魅力を感じない場合は、メリットを享受しにくいでしょう。
選べるプランが少なく、オール電化の対応や深夜割引がないので場合によっては切り替えで電気料金が高くなるケースもあります。よく検討したうえで切り替えるようにしましょう。
※サムネイル画像は(Image:「auでんき」公式サイトより引用)