愛するペットが急病になったとき、もちろん助けてあげたいと思うが、治療費は大きな痛手になる…そのようなときに便利なのがペット保険だ。人間の保険と同様に、さまざまな治療が保険の適用対象となっており、いざというときのために入っておきたい人は多いのではないろうか。今回はそのようなペット保険について、株式会社PLAN-Bが全国の犬の飼い主462名を対象としたアンケート調査を実施。ペット保険を検討している人は、ぜひ参考にしてほしい。
ペット保険「必要だと思う」は76.8%、しかし実際の加入率は…
まず「ペット保険は必要か」と聞くと、76.8%が「必要だと思う」と回答。原則的に動物病院代は100%自己負担であり、治療費も安くないことから、ペット保険の必要性を感じている人が多いようだ。
ペット保険の加入率を調べると、「加入している」人は44.2%、「加入していない」人は48.5%、「加入していたがやめた」人は7.4%という結果に。一般社団法人ペットフード協会「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」によると、日本のペット保険加入率は12.2%ほどであるため、今回のアンケートではペット保険加入者が多く、ペットの飼い主はペット保険に対する関心が高いことがわかった。
では、実際にペット保険に加入経験のある人は、保険の内容についてどう感じているのだろうか。満足度の調査では、「満足している」が34.0%、「どちらかといえば満足している」が52.1%と、加入者の9割近くが比較的満足している。
加入しているペット保険として最も多かったのは「アニコム」で、ついで「アイペット」がランクイン。そちらも窓口精算対応のペット保険なため、わざわざ保険金を請求しなくて済む点は大きなメリットだといえる。
ペット保険に求めること、第1位は「わかりやすさ」
ペット保険で重視していることを尋ねると、最も多かったのは「補償内容」であった。保険料を支払っていても、いざというときに保険適用外では意味がないため、できるだけ補償範囲が広いサービスを選びたいと思うのは当然だといえる。ついで「保険料」「会社の信用性」が続く。人間かペットかにかかわらず、保険会社の信用性は非常に重要だろう。ある程度信用性が高い会社はサービス内容も充実しているケースが多いので、保険選びの基準としては間違っていないかもしれない。
最後に、ペットの飼い主がペット保険に求めることを聞いたところ、1位となったのは「分かりやすさ」であった。保険会社ごとに犬種や体重などの区分がバラバラであったり、年齢と保険料に関する記述が曖昧であったりするため、分かりにくいといった声が寄せられている。保険料の低下や内容の拡充などが上位だが、「制限・条件の緩和」「手続きを簡単に」などの利用方法や申込方法などについての要望も少なくない。ペット保険の需要自体は高いため、飼い主がさらに利用しやすいようなサービスなどが求められているようだ。
ペット保険はまだ課題が多いものの、愛する家族が急に病気になった際には有用であるといえるだろう。おそらく、今後もペット保険のサービスは拡張し、さらに充実していくと考えられるので、今のうちに自分のペットに合った保険会社を探しておくのもいいかもしれない。
出典元:【INUNAVI】