デジタル情報の盗難は大きな問題だ。しかし、データはネットよりも記録メディアから直接コピーされるケースが多いという。ここではアナログ的な手法でも、確実にデータを守る硬貨型SDカードホルダーを紹介しよう。
オーストラリアの20セント硬貨にSDカードを隠す!
(Image: Amazon.co.jp)
名探偵・明智小五郎が登場する江戸川乱歩の推理小説には、中が空洞になった二銭銅貨にメモを忍ばせるトリックが登場する。実際に、かつてのCIAやKGBの諜報部員はこうした小道具を用いていたと言われている。
ここで紹介する「コイン型SDカードホルダー」は、まさにそんな探偵やスパイの世界に登場するようなスパイグッズ。なんと、オーストラリアで発行されている本物の20セント硬貨を加工して、microSDカードを隠すことができるようになっているのだ。「木を隠すなら森の中」。コソ泥でも興味を示さないであろう低額コインの中なら、誰もその中に重要なデータを記録したSDカードが隠されているとは思わないだろう。
ちなにみ、日本で本物の硬貨を加工すると貨幣損傷等取締法違反に問われるため、手品用品の販売業者が500円玉を加工して逮捕された例もあるが、意外にも海外でそのような法律がある国は少なく、本物の硬貨を加工してもとくに問題はないのだとか……。
最強のデータセキュリティは実はアナログ!?
(Image: Amazon.co.jp)
国際的な企業に勤務するサラリーマンにとって情報が非常に重要な時代となってきた。実は企業から漏洩するデータはネットワーク経由ではなく、会社に置かれたPCのハードディスクやUSBメモリ、SDカードなどから直接コピーされることが多いという。
そのような背景から考えれば、重要な情報が詰まっているSDカードを保護するには、本物の硬貨を利用した「コイン型SDカードホルダー」のような、アナログ的手法の方が案外もっとも安全なのかもしれない。