欲しい商品を手軽に購入できるフリマアプリの「メルカリ」。様々な商品が販売されており、中にはブランド品やApple製品といった高価なものがお手頃な価格で出品されていることも。しかし安価な価格に惹かれて購入すると、“送られてきたものが偽物だった”というケースも少なくありません。
実は筆者も、以前購入した「AirPods Pro(第1世代)」が偽物だったことが…。そこで今回は筆者の経験を踏まえ、「メルカリで偽物のAirPods Proを購入した時の対処法」に注目していきます。
経験したからこそわかる「メルカリで偽物のAirPods Proを購入した時の対処法」
「安い価格」だけで購入するのは危険!
まず筆者が経験したケースを説明しましょう。偽物を購入したパターンの中でも特に失敗した例なので、同じようなミスをしないためにも参考にしてみてください。
以前AirPods Proを安く購入したかった筆者はメルカリを利用して、安価で状態の良いものを探していました。
すると定価2万7,800円(税別)もするAirPods Proが2万1,500円で出品されており、状態も「未使用に近い」という商品を発見。すぐさま購入し、手元に届いてから1週間ほど日常的に使用していました。
しかし右耳のイヤホンだけがバッテリー切れになることが多く、次第に商品に対して不信感が…。そこで何気なくネットで「AirPods Pro 偽物」と検索したところ、メルカリで偽物販売が横行していることが発覚。すぐさま出品者に問い合わせると、「知人からもらったもので詳しくわからない」「偽物と思うのであれば返金します」との返答があり、最終的に支払ったお金は無事に返金されました。
「メルカリで偽物購入」というトラブルに巻き込まれた筆者ですが、一連の流れを踏まえると大切なポイントは「購入したAirPods Proが正規品か確認する」「商品確認を終えない限り、受取評価を完了しない」ということ。この2つのポイントを守っていれば、偽物を購入しても損することを回避できると思います。
シリアル番号を確認する方法 – 偽物チェックが可能!
誤って偽物を掴まされないために、まずは「AirPods Proが正規品か確認する方法」をご紹介しましょう。
チェック方法の1つ目は「シリアル番号で保証状況の確認」をすること。AirPods Proは充電ケースのフタの裏側と製品パッケージ、イヤホン本体にシリアル番号やモデル番号が記載されています。
他にも「設定」画面でモデル番号とシリアル番号を確認する方法が。
チェックする手順は、まず「設定」の「Bluetooth」を選び、「AirPods Pro」の横にある「i」のマークをタップ。次に表示された画面で「モデル番号」と「シリアル番号」が表示されます。
番号がわかったら、後はApple公式サイトのサポートページにある「デバイスの保証状況の確認」の「デバイスのシリアル番号を入力してください」という欄にシリアル番号を入力するだけ。本物だった場合は保証状況や製品情報が確認できますが、そもそも存在しない番号であれば確認画面にすら進みません。
他には「これは過去に交換されたことがある製品のシリアル番号です」と表記されることも。本来手元にないはずの“交換された製品の番号”になるため、シリアルナンバーを使いまわされている可能性が大いにあります。
ちなみに充電ケースと製品パッケージ、設定画面のシリアル番号をすべて確認することも大切。それぞれのシリアル番号が同じであれば問題ないのですが、例えば1つでも違うシリアル番号が混じっていれば偽物の可能性がグッと高まります。
実際に偽物を掴まされた例だと、3つのシリアル番号は正常に認証されたものの、それぞれのシリアル番号が違う上に、保証状況で表示されたAirPods Proのモデルもバラバラだったそうです。こういったケースもあるため、それぞれに記載されているシリアル番号は必ず確認するようにしましょう。
モデル番号で“違うモデル同士の組み合わせ”を確認!
出品者の中には“違うモデル同士のイヤホン本体と充電ケースを組み合わる”という厄介なことをする人も。メルカリでは「AirPods 第2世代」と説明しているのにも関わらず、送られてきたのは“バッテリーケースは第2世代で、イヤホン本体は第1世代”という説明とは違うAirPodsだったそうです。
見た目だけでは判断しづらそうですが、そんな時はAppleの公式サイトに掲載されているAirPods 第1世代~第3世代、AirPods Pro 第1世代~第2世代、AirPods Maxのイヤホン本体と充電ケースのモデル番号を確認してみてください。
●AirPods のモデル番号を調べる方法は→こちら
ここの情報を元に、購入した商品のモデル番号を確認すれば、悪徳な出品者による“違うモデル同士の組み合わせ”という行為を暴けるはずです。
iOS 16以降であれば自動でAirPodsが偽物か検知!?
シリアル番号を用いた方法以外には、iPhoneとペアリングした際の情報を確認することも大切。筆者の場合、ペアリングした時に「純正のAirPodsであることを検証できませんでした」というメッセージが。iOS16以降を搭載したiPhoneであれば、非正規品を接続すると警告メッセージが表示されるようです。
また接続した後、正規品であれば「設定」の一覧に「AirPods Pro」という項目が出てくるのですが、非正規品の場合は表示されませんでした。
さらに本来であればコントロールセンターの音量部分がAirPods Proのマークになるはずが、Apple製品ではないワイヤレスイヤホンと接続した時のマークに。やはり正規品ではないと、iPhoneも正しい反応をしてくれないようです。
手にしたAirPods Proが少しでも怪しいと思った際は、ぜひ上記の方法を試してみるといいでしょう。
商品を確認するまでは絶対に「受取評価」を押さないこと!
もう1つの「受取評価を完了しない」も重要なポイントです。受取評価をすると取引完了とみなされ、返金やキャンセルができない状態になります。
また取引完了後から2週間経過した場合、取引メッセージが非公開になるため、連絡手段が絶たれてしまうことも覚えておきましょう。
メルカリの公式サイトでも、以下の5つを注意点としてあげています。
・取引完了後は取引キャンセルができない仕組みのため、受取評価は絶対におこなわないでください
・取引キャンセルは、必ず返送商品の到着後におこなってください
・返品時はメルカリ便(匿名配送・プライバシー配送含む)のご利用はできません
・出品者の同意なく、商品を返品しないでください
・「出品者・購入者どちらが送料を負担するか」や「返送時の配送方法」は、お客さま間でお話し合いのうえお決めください
大前提として、商品をしっかり確認するまでは「受取評価のボタンをタップしないこと」が大切です。取引を完了しなければ取引メッセージでやり取りが可能なため、返品する旨を伝えて手続きに進むだけでOK。出品者と購入者ともにキャンセル対応が完了したら、後はメルカリの事務局が対応してくれます。
ちなみに筆者の場合は商品受取後に取引を完了してしまいましたが、まだメッセージが可能だったので、直接のやり取りで指定した口座に支払った金額を送金してもらいました。本当はメッセージでの金銭のやり取りは禁止のようですが、事務局は事態を汲み取ってくれて「今後はしないように」という厳重注意だけで済みしました。
出品者がやり取りに応じてくれたことが大きかったものの、音信不通になる場合も十分に考えられるため、筆者の場合は不幸中の幸いだったと言えるでしょう。
まとめ
メルカリで偽物のAirPods Proを購入した時の対処法をご紹介しましたが、そもそも偽物を選びたくないという人は多いはず。
出品時の商品画像の確認はもちろん、出品者に対する購入者の評価やコメントもチェックするといいでしょう。また購入前でもコメントできるので、出品者と綿密なやり取りをおこなうことも重要です。
ただ悪意のある人であれば虚偽の報告をする可能性が高いため、受け取ってから偽物と判明することも十分に考えられます。
余計な手間をかけたくない人は中古品よりも価格が高くなりますが、正規品を扱うショップで購入するのがおすすめ。とはいえメルカリのAirPods Proがすべて偽物とも限らないので、しっかりと見極められる人はメルカリを利用するといいでしょう。
その際は今回紹介したアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか?
●『メルカリ』スマートフォンアプリ(iPhone)は→こちら
●『メルカリ』スマートフォンアプリ(Android)は→こちら
●Apple製品の「保証状況の確認」→こちら
●メルカリによる「商品の返品手順」のガイド→こちら