日本郵便株式会社は6月8日、2023年10月1日からゆうパックの運賃を改定すると発表した。運賃改定は「燃料価格をはじめとする物価や人件費などのコスト上昇」を理由に挙げ、「将来にわたって安定的かつ高品質の物流サービスを展開するため」としている。ゆうパックの基本運賃の平均改定率は約10%だという。
値上げは「コスト上昇」と「安定的かつ高品質の物流サービスを展開するため」
「ゆうパックの新運賃のお知らせ」では、「燃料価格をはじめとする物価や人件費などのコスト上昇は、当社の経営にも大きな影響を与えております」と現状を説明。
「引き続き、デジタル技術も活用しつつ、業務の効率化などを進め、生産性の向上に取り組んでまいりますが、将来にわたって、安定的かつ高品質の物流サービスを展開するため、今回、ゆうパック運賃の改定を実施することとした」とし、「今後も、持続的な成長に向けて、設備投資や人的資本投資を進め、お客さまサービス向上に取り組んでまいります」と利用者に理解を求めた。
具体的な値上げ幅は?
改定後の基本運賃は、平均で10%値上げするという。関東地方から近畿地方へサイズ60のゆうパックを送る場合、現運賃は970円だが、新運賃では990円に。サイズ100は1,440円から1,620円に、最大のサイズ170は2,530円から3,750円に改定される。
この発表に利用者からは「Amazonの価格に影響しそう」「メルカリの配送料もそのうち値上がりしそう」と、インターネット通販やフリマアプリへの余波を心配する声や「きちんと配達員の方々の給料に還元されますように」「働いている皆さんの給料が上がるなら」という声も上がっている。
引用元:【日本郵便株式会社(PDF)】
※サムネイル画像は(Image:「日本郵便株式会社」公式サイトより引用)