2023年の「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査」が6月21日に発表され、スマホユーザーの動向や意識の変化が明らかに。調査の中で、情報収集に使われる「SNS」「サーチエンジン」「メディア」の1日の平均利用時間が頭打ちになっている実態が判明した。
スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2023
データマーケティング支援を行っている「Glossom株式会社」が、スマートフォンユーザーの情報収集動向を時系列に分析する「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査」を全国の10代から70代の男女1,594人に対して実施。この調査は、現状の動向やスマートフォンユーザーの意識の変化をとらえることを目的として、2019年から行われている。
スマートフォンの情報収集については「SNS」「サーチエンジン」「メディア」の3分類で、その利用状況を計測。3分類を合計した1日の平均利用時間は、2022年の「136.4分」から、2023年は「132.1分」と減少した。2021年の調査から横ばい傾向が予想されていたが、今回の結果から、スマートフォンを利用した情報収集にかける時間は、頭打ち状態であることが明確になった。
SNSの利用時間・利用目的にも変化が…
また、SNS、サーチエンジン、メディアに加え「動画サブスク」「ライブ配信」を追加した5分類についても利用状況を調査。ライブ配信以外は、2022年と比較して利用率が上昇していて、スマートフォンでの情報収集に費やす総利用時間が減少する中、サービス間での可処分時間の奪い合いが起きている可能性がある、と指摘している。それぞれのサービスがタイムパフォーマンス、いわゆる“タイパ”を求められる時代になりそうだ。
SNSの利用時間については、15~19歳で大幅に減少していることが判明した。オンラインからリアルコミュニケーションへ、時間の使い方が最も大きく変化したと推測される。
「TikTok」「Instagram」の利用率は上昇しているが、フォローするアカウントが「友人や知り合い」から「企業公式アカウント」「インフルエンサー」に変化しているという。これは、SNSが友人や知り合いの近況を確認するツールから、自分にあった有益な情報を得るためのツールへと、使われ方が変遷していることを示しているようだ。
出典元:【Glossom株式会社 / PR TIMES】
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