月間利用者数2,100万人以上を記録するフリマアプリ「メルカリ」。欲しい商品があると、まずメルカリで探す人も多いだろう。「5月のメルカリ物価・数量指数」で、物価上昇ランキング1位は「トレーディングカード」だった。今回はとくに、前年同月比20.2%増で注目を集める「文房具/事務用品」についてお伝えしよう。
消費トレンドを探る!「文房具/事務用品」のメルカリ物価指数が過去最高
フリマアプリの最大手、株式会社メルカリが6月23日に発表した「5月のメルカリ物価・数量指数」によれば、物価指数が上昇した1位は「トレーディングカード(おもちゃ・ホビー・グッズ)」だった。2位は「アクセサリー/時計(ハンドメイド)」、3位は「サッカー/フットサル(スポーツ・レジャー)」が続くかたちとなった。
メルカリ物価・数量指数とは、メルカリ内の取引価格と流通数量の変動状況を、商品カテゴリーごとに、月単位で表す価格指数・数量指数である。これにより、個人間商商取引における中古品の物価と取引数量がわかるため、消費トレンドをつかむ手がかりとなる。
目を引くのは、第4位の「文房具/事務用品」である。前年同月と比べて20.2%もの増加を見せ、2022年11月から半年ぶりにトップ4入りをはたした。では、なぜ文房具/事務用品の物価指数が急浮上したのか、その背景を見ていこう。
急増! メルカリで「文房具/事務用品」が価格上昇
メルカリが毎月発表するメルカリ物価・数量指数は、商品の中カテゴリーごとの価格と取引量の動向を、前年同月比で示している。今回、2022年11月以来6カ月ぶりに「文房具/事務用品(その他)」が4位に躍り出た。その物価指数は、前年同月比で約1.2倍。2022年1月以降徐々に上昇し、2023年5月には過去最高を記録した。一方、取引量を表す数量指数は2021年5月頃から、ほぼ横ばいである。
この背景には、2022年以降の文具メーカーによる「一部商品の値上げ」が挙げられる。社会情勢の変化により、原材料、人件費、物流費などが上がり、ステーショナリーにも影響をおよぼしている。それがメルカリの「文房具/事務用品 (その他)」カテゴリーの物価上昇につながっている、と同社は分析している。
2026年6月1日には、文具メーカーが再び一部商品の値上げを発表した。度重なる文房具や事務用品の価格上昇が、2次流通市場にどのように影響を与えるか、月次物価・数量指数に注目していきたい。
出典元:【メルカリ】
※サムネイル画像は(Image:「株式会社メルカリ」プレスリリースより引用)