「ポケモンカード」は良くも悪くも社会現象として世間に知られている。日本が誇る世界的コンテンツ「ポケットモンスター」の人気ぶりは、ポケモンカードを求める人たちの長蛇の列からもうかがえる一方、一部ユーザーの転売目的の買い占めや、行列時のマナーの悪さ、エスカレートすれば販売店での窃盗にまで発展。陽と陰がここまでクローズアップされるコンテンツは現代では稀だろう。そのようなポケモンカードの売買状況について調査したデータが発表された。
ポケモンカードの人気購入先は「コンビニ」いつでも立ち寄れるのが優位点か
7月24日、ポケモンカードなど幅広いジャンルのアイテムを取り扱う、買取専門店ウリエルを運営するクオーレは、300人を対象にポケモンカードの売買実態の調査結果を発表した。
欠品状態が続く状況がワイドショーで報じられるほど、在庫が枯渇していることがわかるポケモンカード。気になるのは「買えた人はどこで購入しているのか?」だが、同調査で判明したのは意外な購入先だった。圧倒的支持を集めたのは「コンビニ」で、いつでも気が向いた時に、店頭に並んでいないかチェックできるため人気なようだ。いつ販売されるかわからないなか、いの一番に購入するためにはインターネットやSNS上の情報では遅く、やはり“足”で情報を稼ぐことが、ゲットできる最善策ということだろう。
おもちゃ屋、トレーディングカードショップ、ポケモンセンター・ポケモンカードなどの方が仕入れ量が多そうなイメージだが、購入確率でいえばコンビニに軍配があがるということか。地域のコンビニを“はしご”するといった攻略法も確立されているかもしれない。
正規購入へのこだわり? ポケモンカード出費「月10,000円未満」が約9割
ポケモンカードといえば「転売」が問題視されている。プレミアム価格で取引されるため、ポケモンカードに関心のない“転売ヤー”が出品し、お金に余裕のある“富裕ユーザー”が購入する、という大半のユーザーがなおざりになる事態になっている。
そのような枯渇状況のなかでも、価格が引き上げられたポケモンカードに手を出さないユーザーは多いようだ。「ポケモンカードを買うために使うお金は1カ月あたり平均でいくらですか?」と設問では、「3,000円未満」が59.7%、「3,000円以上10,000円未満」が29.3%と、10,000円未満に収めているユーザーは9割近くに達していることがわかった。数万円で取引されるカードもざらにあるなか、数千円で収めているのは正規販売店・正規価格で購入しているからだと推測する。
芸術作品さながらに価値が高騰するポケモンカードだが、マネーゲームに陥らないよう多くのユーザーが自制しているのは尊敬に値する。子どもから大人まで幅広い世代の“ポケモンキッズ”が、まんべんなく楽しめるコンテンツに発展することを切に願いたい。
出典元:【株式会社クオーレ/PR TIMES】
※サムネイル画像(Image:Simbert Brause / Shutterstock.com)