DVDの後継として誕生し、高画質・高音質の映像を楽しめるブルーレイ(Blu-ray)ディスク。一時期は、映画やアニメ、ミュージカルなどを臨場感あふれる映像で楽しめると人気だったが、インターネットの動画配信サービスが普及してからは、下火となっている。今ではレンタルショップなどでしか見る機会がないように思われるが、現代の若者はブルーレイを視聴しているのだろうか。
10代の過半数は「ブルーレイディスクを見たことがない」
株式会社SheepDogは全国の15~19歳の男女300人を対象にブルーレイに関するアンケート調査を実施した。
「ブルーレイというメディア規格を知っていますか」と尋ねると、なんと28%が「知らない」と回答。メディアなどでブルーレイを告知することも珍しくなっているため、名前すら聞き覚えのない若者も増えているのかもしれない。また、「知っているが、実物のディスクを見たことはない」と答えた人も28%であった。
ドラマやアニメ、映画のほとんどは、サブスクリプションの動画見放題サービスで視聴することができるため、わざわざブルーレイを購入したりレンタルしたりする若者は少ないようだ。そもそも、ブルーレイディスク再生機が自宅にない可能性も考えられる。それらを考慮しても、ブルーレイの存在自体を知らない若者が多いことに、時代の変化の早さを感じざるを得ない。
10代男性の4割近くがブルーレイを知らないと回答
ブルーレイを知らないと回答した人の男女別の割合を見ると、男性は36%、女性が20%という結果に。意外にも10代では女性よりも男性の方がブルーレイを知らない人が多いようだ。
現在は、動画見放題サービスだけでなく、YouTubeやSNSなど動画コンテンツは山ほどある。高画質で視聴できる点や、特典が付くことがブルーレイの強みだが、10代の若者にはそれほど魅力的には感じていないようだ。一昔前のOVAのようなディスクだけでしか視聴できないコンテンツもほとんどないため、ブルーレイのニーズはかなり落ち込んでいるだろう。
そもそも、現代の若者でディスクを所持している人は、親や兄弟の影響が大きいと考えられるため、もはや知らないのが普通なのかもしれない。アニメや映画などのファンはブルーレイディスクを購入する人も多いが、完全に配信に移行してしまうのも時間の問題だろうか。
出典元:【株式会社SheepDog】
※サムネイル画像(Image:Jeppe Gustafsson / Shutterstock.com)