メールやSNSが普及した昨今、コミュニケーションツールとして欠かせない絵文字。絵文字は1999年にNTTドコモの携帯電話端末対応のインターネット接続サービス「iモード」の開発がきっかけで誕生し、当初から10代を中心にセンセーションを巻き起こした。2004年頃には日本で絵文字の使用が浸透し、2009年にUnicodeへ組み込まれたことで絵文字は世界基準の汎用文字となった。
そして、スマホで使えるようになった2012年に世界へ広まったというが、人々は絵文字をどのような時に、どのような人に使っているのだろうか。そこで今回は、「絵文字」に関するアンケート調査を紹介したい。誕生から約20年、絵文字はコミュニケーションツールとして、どのくらい根付いているのだろうか。
絵文字を使用する相手は友人や家族といった親しい人
ナビゲットが、全国の20代以上の主婦を中心としたモニター会員1,000人を対象に、「絵文字」に関するアンケートを実施した。調査によると、モニター会員の825人が「普段絵文字を使う」と回答。8割以上の人が普段から絵文字を使用しており、絵文字がコミュニケーションツールとして浸透していることがわかった。
次に、絵文字を使用する相手について質問したところ、「友人」(678人)、「家族」(638人)、「知り合い」(187人)の順に多かった。一方、後輩(43人)や上司(32人)に使用すると回答した人は少なく、仕事とプライベートの線引きをしっかりとしている人が多いことがうかがえた。
何気ない会話での使用が最も多く、ビジネスシーンでは使用を控える
続いて、どのようなシーンで絵文字を使用するか尋ねたところ、「何気ない会話で使う」(576人)が最も多く、「お礼を言うとき」(496人)、「お願いするとき」(405人)の順に多かった。
一方、「絵文字を決して使わないシーン」について質問すると、1番多かった回答は「ビジネスシーン」(239人)で、ついで「冠婚葬祭の連絡のとき」(174人)、「目上の人への連絡」(127人)、「学校や職場から来た連絡のとき」(89人)の順だった。
また、どのような絵文字を使用することが多いか尋ねると、200人以上が「ニコニコ」「笑」「爆笑」といった、うれしさや喜びを表現する絵文字と回答。その他には「ハート」や「感謝」、「ペコリ、謝る」などの絵文字を使用するという回答が多かった。絵文字を使用する理由として、「文章ではニュアンスが伝わらないときなどに、ニッコリマークを使用する」、「うれしい、楽しいという気持ちをあらわすものが多い」という声が聞かれた。
文章のみのコミュニケーションでは相手の表情が見えないため感情を読み解くのは難しく、意思の疎通がうまくいかない経験をした人もいるだろう。そのような時に、絵文字を使うと、文章だけで伝えきれない感情を補ってくれるかもしれない。とはいえ、使う相手を間違えると失礼に当たることがあるため注意が必要だ。
出典元:【株式会社ナビット】
●ナビットの「1000人アンケート」は→こちら
参照元:【政府広報オンライン】
参照元:【株式会社ナビット/PR TIMES】