凍らせたペットボトルで驚くほど除湿できるライフハック!やり方・効果と注意点

寝室でエアコンや除湿器をつけっぱなしにしている方は多いでしょうが、多少気温が高くとも湿度さえ低ければ快適に眠れる方もまた多いでしょう。つまり「除湿」さえできるならば、エアコンや除湿器は必ずしも必要ではないのでは?

そこでおすすめのライフハックが「凍らせたペットボトルで除湿する」方法。エアコンの代金の節約にもなり、エアコンがつけっぱなしにはならないので肌にも優しいです。

この記事では、電気代の高騰が続く昨今だからこそおすすめの、凍らせたペットボトルでの除湿方法をご紹介します。

凍らせたペットボトルで除湿ができる仕組みとは?

まずは一体どういう原理で、凍らせたペットボトルが除湿に効果を発揮するのかを詳しく紹介します。

凍らせたペットボトルで除湿ができる仕組みとは?1(Image:happycreator / Shutterstock.com)

冷蔵庫から出したばかりの冷たい飲み物をコップに入れて放置すると、コップの周りに水滴がついて、置いた場所がビシャビシャに濡れてしまった経験はないでしょうか。それは空気中の水分が飲み物で冷やされて、水滴に戻るためです。この原理は「結露」と言います

凍らせたペットボトルを置いておくことで室内の空気が冷たくなり、水滴に戻り、ペットボトルの表面にその水滴がつきます。つまり先の「コップ」と同じ原理で、部屋の中が除湿されるという原理です。この方法で室内を除湿すると、ペットボトルの周りには、恐らく皆さんが想像している以上の水滴が出るため、受け皿から水があふれないよう、ボウルは必須アイテムです。

用意するもの

では早速、ペットボトルでの除湿に必要なものを紹介します。

ペットボトル

ペットボトルは2Lのものでも500mlのものでもどちらでも可。ただし、500mlのペットボトルの場合は複数本用意するのがおすすめ。

ペットボトル1

筆者は備蓄用に買って賞味期限が切れてしまった水のペットボトルを使用していますが、もちろん中身を使い終わったあとに水道水を入れたペットボトルで充分です

ボウルもしくは防水ケース

凍らせたペットボトルは床などに直接置くと溶けた水滴が濡らしてしまうので、ボウルか防水ケースに入れるのがおすすめ。

ボウルもしくは防水ケース1

筆者は透明の大きめのボウルに、先の2リットルのペットボトルを入れて置いています

ボウルの下に敷くタオル

必須ではありませんが、ペットボトルが結露すると水滴が垂れるため、ボウルの下に敷くタオルもあるとベターです。

実際に凍らせたペットボトルで除湿をしてみた

エアコンの除湿は優秀ではあるものの、長時間付けていると喉や頭が痛くなる人もいるのでは?

そのためペットボトルでの除湿がうまくいけば、このライフハックはエコかつ電気代の節約になるだけでなく、健康面でもよい影響を与えてくれそうです。そこで実際に凍らせたペットボトルで、除湿をしてみました。

ペットボトルを置いている部屋の写真

ペットボトルを置いている部屋の写真1

筆者は寝室に、上の写真の通り、ペットボトルをボウルに置く形で設置しました。なお写真をよく見ると、写真の左上の方に仕切りのようなものが見えると思います。その先はウォークインクローゼットに繋がっているのですが、このあと筆者は「寝室+ウォークインクローゼット」という室内の構造に苦戦することとなります……

【感想】除湿効果はあり!ただしサーキュレーター併用を推奨

結論としては、2リットルのペットボトルを寝室に置くとまず「解けるのに時間がかかる」ため効果が比較的長く続きます。氷が全て溶けきるには5時間ほどの時間を要しました。結露の量も多く、除湿効果はあり、部屋の温度も若干下がります。

ただし部屋が広かったり、ウォークインクローゼットなど別の部屋に繋がっていたり、扉を開け閉めすると湿った空気も部屋に入ってきてしまいます。そのため「部屋の窓は開けない」「できれば扉も閉めたままにする」といった工夫が必要です。

またペットボトルを単に置くだけでは「涼しさ」は足りません。よってサーキュレーターや扇風機を併用して、空気を循環させるのがおすすめ。エアコンの設定温度をいつもより少し高めにして、送風機能で風を送るのも良いでしょう。

ペットボトルでの除湿は意味がない?

筆者の場合、寝室とウォークインクローゼットが仕切りだけですぐに繋がっているためか、外との空気の流れを完全に遮断しきれず「2リットルの凍ったペットボトルだけ」だとやや力不足感も感じたのが本音でした。

そこで、筆者は代わりに「枕元に保冷剤を置く」という代替案を試してみました。結露の現象は「凍ったペットボトルのみで発生するもの」ではないため、保冷材でも同じ効果が得られます。

ペットボトルでの除湿は意味がない?1

最初に試した「2リットルのペットボトル」はそもそも置き場所に困る感が強く、筆者の場合はボウルに入れたうえで床に置いていました。一方で保冷剤であれば、ペットボトルよりは気軽に枕元に置けます。上の写真の通り、より小さなボウルに複数の保冷剤をたくさん入れることも可能。床に置いたペットボトルよりは「頭部」との距離も近く、寝ているときに個人的にはより強く快適さを感じられました

ペットボトルも保冷剤は凍らせれば再利用可能

なお「ペットボトル」も「保冷剤」も凍らせれば再利用可能なので、費用負担も小さいです。扇風機やサーキュレーターと併用すると、空気が循環してより快適。エアコンのように空気が乾燥しすぎることもなく、肌に優しいです。

まとめ

今回は「凍らせたペットボトルを使って除湿をする」というライフハックを紹介しました。結論から言えば、密閉空間では凍らせたペットボトルの結露による除湿は効果あり。一方で広い部屋で外との空気の流れを遮断しきれない場合、ペットボトル1本での除湿は力不足感が否めません。

「置き場所」も重要です。たとえば2リットルのペットボトルを使う場合、枕元などに置くにはボトルが邪魔なケースもあるでしょう。筆者の場合はそうした場合には、代わりに保冷材を使っています。
ペットボトルでも保冷材でも同様の効果が得られるため、ぜひ「湿度」にお悩みの場合は、試してみてはいかがでしょうか?

※サムネイル画像(Image:happycreator / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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