ヤフーは8月30日、Yahoo! JAPANが提供しているオークションサイトのヤフオク!にてトレーディングカードの真贋鑑定サービスを開始した。ブラウザ(PC/iPhone/Androidスマホ)、アプリ(iOS/Android)のすべてのデバイスで使用可能となる。現在、サービス対象となっているトレーディングカードは、「ポケモンカードゲーム」、「遊戯王(コナミ)」、「Magic:The Gathering」の3種類で、順次対象カードを拡大していく予定だ。
「本物」はマークで証明、ヤフオク!は安心してトレカ取引ができる環境へ
真贋鑑定サービスの取引のおおまかな流れは次の通り。①出品者が商品(対象カード)出品時に真贋鑑定サービスの利用を申請。②申請を受けた商品はオークションの一覧ページに「真贋鑑定」の表示付きで出品される。③商品が落札された場合、出品者が鑑定を行うカードショップRUSH(東京都千代田区)に商品を発送。④RUSHでの鑑定により本物だった場合は、そのまま落札者に届けられる。鑑定料は無料だが、出品者からRUSH、RUSHから落札者への商品送料は、それぞれ出品者・落札者の負担となる。
鑑定の結果が偽物だった場合、取引は無効に。商品は出品者に返送される(送料は出品者負担)。鑑定に要する時間は1~4日程度とのこと。なお、「真贋鑑定」の表示のある商品は必ず鑑定を受ける必要がある。また「他社鑑定済のケースに入った商品」の他、「出品時に選択した製品と出品物のカード名、レアリティ、型番などに差異がある場合」、「出品した商品の状態と商品説明の記載に差異がある場合」などは、このサービスを受けることができない。
業界では偽造品トラブルも続出。真贋鑑定は安心・安全な取引の大きな助けに
トレーディングカードを巡っては、近年転売の対象とされるケースが増加。とくに、人気の高いカードは価格高騰が続いており、トレーディングカードショップでの窃盗事件が多発している他、フリマアプリでも、偽造品が数多く流通している現状がある。今回のサービスもこのような現状を受け、対策に乗り出した形となる。「真贋鑑定」のついた商品なら、落札希望者も安心して入札でき、他のフリマアプリやオークションサイトでも、同様に健全な取引をサポートするサービスが採用されるかもしれない。
偽物やダミー品は服飾や、アートの業界でも問題となっている。フリマアプリが市民権を得たいま、「安かろう悪かろう」を覚悟してショッピングを楽しむ場では、とうになくなっている。すべてのユーザーが安心して取引を楽しめる環境に、どのようにYahoo!JAPANが構築していくのか、さらなるアクションに注目したい。
引用元:【ヤフオク! 1 / 2】
引用元:【ヤフオク!ヘルプ 1 / 2 / 3】
※サムネイル画像は(Image:「ヤフオク!」公式サイトより引用)