BIGLOBEが「インターネット上の誹謗中傷に関する意識調査」を実施したところ、ネットに誹謗中傷や悪質コメントを書き込まれたことがある人は10.9%で、書き込んだことがある人は6.3%だとわかった。全国の20代~50代の男女1000人にアンケート形式で実施。2023年8月8日~9日にインターネット調査で行っている。
ネット上で誹謗中傷や悪質コメントを書き込まれた人は10.9% 書き込んだ人は6.3%
インターネット上には、誰でも簡単に投稿することができ、便利なツールとして利用度も高いわけだが、誰でも簡単に誹謗中傷や悪意あるコメントを投稿することもできる。BIGLOBEが「インターネット上の誹謗中傷に関する意識調査」を実施したところ、ネットに、誹謗中傷や悪質コメントを書き込まれたことがある人は10.9%だとわかった。
対して、書き込んだことがある人は6.3%だった。りゅうちぇるさんが自ら命を絶った、という報道がなされた際、彼(女)のSNSに書き込まれていた誹謗中傷や悪質なコメントがどんどん削除されていっている、という報道も同時になされていたのは記憶に新しい。
残念なことに、現状ではそういったコメントを投稿してしまう人が一定数おり、さらに、それらを削除するという行為から「よくない行為である」という認識をもって書き込んでいることもわかる。
調査では、「インターネット上に何かしらの投稿をしたことのある人」は約4割いて、その50.5%と約半数の人は「誹謗中傷にならないように、必ず確認をして投稿している」と回答している。年代別でみると、30代が55.7%と最も高かった。人は年齢が上がるにつれて思慮深くなり、物事を落ち着いてみることができるようになると思っていたが、この調査を見る限り、それは当てはまらないようだ。
なぜなら、ネット上に投稿する際に「何かを考えて投稿することはない(何も考えていない)」と、答えた割合が一番多かったのは50代だったからだ。
30代の人たちは、40代の人よりもよりネットが身近にあって、ネットによる影響力をきちんと理解している人たちが多いのだろうか。今の小中学校では、SNSとの付き合い方を授業で学んだり、プリントの配布で家庭でも、その内容を共有するよう注意喚起がなされるので、世代によるリテラシーの差というのはあるかもしれない。
また、「侮辱罪の厳罰化やインターネット上での誹謗中傷に関する条例の制定について」は「やや厳罰化を望む」と答えた人も含めると82.7%もの人が、制度化に賛成していることもわかった。みなが気持ちよくネットで投稿できるように、マナーを守れない人には、それなりの対価を払ってもらう段階にきているように思う。
出典元:【BIGLOBE】