一般社団法人「健康長寿」は9月27日、全国559名の眼科医を対象に実施した「老眼」に関する調査結果を発表した。老眼の始まりは個人差が大きく、約60%の医師が「40代で老眼がはじまる」と回答した。老眼の初期症状や老眼につながる習慣、さらには「予防策」まで、調査が明らかにした「老眼」に関するすべてをお伝えしていこう。
40代から老眼の危機? 老眼のサインを見逃さないで
一般社団法人「健康長寿」は、「老眼」に関して全国の眼科医に調査を実施した。2023年8月29日から9月6日の調査において、559名の眼科医に「老眼は何歳頃からなりやすい?」と質問した。その結果、「45〜49歳」が32.0%、「40〜44歳」が30.2%で、合わせて約60%の医師が”40代で老眼がはじまる”と回答。30代からは18.4%、50代以降は19.4%が老眼開始年齢と答えた。
また、「老眼の初期症状で多い症状は?」との質問に、「近くの文字が読みにくくなる」が55.5%で1位だった。ついで「パソコンやスマホの画面がぼやける」が42.2%、「細かい作業がやりにくくなる」の38.5%、4位は「手元のものを見るために首を傾げる」の25.2%が続いた。これらの症状は、「毛様体筋」の機能が低下して、視界がぼやけやすくなることが関連していると考えられている。
老眼対策の秘策! 眼科医が教える予防のポイント
さらに、「老眼になるのが早い人の特徴は?」との問いに対し、眼科医は「もともと裸眼視力がよい」「目を休めない」「パソコンでの作業が多い」「暴飲暴食など不摂生」「スマホからブルーライトを頻繁に浴びている」「度の合っていないメガネの着用」などを挙げた。
先の調査結果から、老眼の開始年齢は個人差が大きいことがわかる。そこで、「老眼になりやすい習慣は?」と尋ねると、「デスクワークが多い人」が53.5%で最多だった。次に「目を酷使している人」が30.2%、「普段からメガネ・コンタクトレンズをしている人」が27.2%と続いた。
「老眼の予防策を教えてください」との質問には、遠近を交互に見る目の運動、裸眼の時間を増やす、目を休める、ビタミンなどの栄養摂取などのアドバイスが寄せられた。メガネやコンタクトレンズの利用者が増え、デジタルデバイスの使用も広がる今、習慣を変えるのは難しいかもしれないが、老眼の予防と改善策を知り、日常生活に取り入れてみてはいかがだろうか。
出典元:【一般社団法人健康長寿/PR TIMES】