履歴書に添付する証明写真。就職や転職、アルバイトへの応募など、人生の要所で世代を問わず撮影しているものだ。最近では、マイナンバーカードの申請時に撮影した人もいるはずだ。少し前までは、アルバイト応募は自動証明写真機、就職活動や転職活動の履歴書には写真スタジオでの撮影が望ましい…といった暗黙のルールがあるほどナイーブなものだったが、昨今の証明写真事情は様変わりしているようだ。
証明写真「スマホで自撮り」が第2位! スマホの普及・機能向上が後押しか
スマートフォンユーザー向けアプリ情報メディア・Applivを運営するナイルは、10~50代の男女675人を対象に実施した「証明写真に関するアンケート調査」の結果を発表した。そのなかで、人によっては驚くこと間違いなしの「証明写真の最新事情」が明らかになった。
証明写真の撮影方法に関しては、「スピード写真(自動証明写真機)」が385人で第1位となり、第2位には「スマホで自分撮影」が222人でランクイン。往年の撮影方法である「写真スタジオ」は173人で第3位となった。ひと昔前は”スピード写真”と”写真スタジオ”の2強だったはず。そこに「スマホ自撮り」という、手軽さを極めた方法が入ってくるとは驚いた。
調査対象者は1年以内に証明写真を撮影した人に限定しているため、マイナンバーカードの申請時に各申込先でスマホ撮影したことを考えると納得できる数字ではあるものの、ここまでの大変革が起きている背景には、世代を問わずスマホが普及していること、そしてスマホに搭載されたカメラ性能の向上が関係していると思われる。
証明写真にかかる費用も、スマホ撮影を後押ししたようだ。スマホ撮影の理由として「費用を抑えるため」が圧倒的に票を集め、「撮影場所に行く手間を省くため」がそれに続いた。コスパ・タイパが重視される現代においては、証明写真に要する費用も節約されるようだ。
スマホ撮影の特権! スマホ撮影者の約40%が「アプリで顔加工」
証明写真をスマホで撮影すると回答した層に、「撮影後に行った画像加工の内容」について質問すると、サイズや明るさ調整のほか「肌の気になる部分の修正」や、「顔の輪郭の調整」といった顔加工もランクインした。顔で、その人物の印象が左右される履歴書においては、重要であることには変わりないが、証明写真にまで加工の波が押し寄せていることは技術の進化、そして時代の変化を感じざるを得ない。
証明写真を切り口に時代の移ろいを感じた今回の調査結果。「スマホ自撮り」は主流になっていくのか、今後の調査結果にも注目したい。
出典元:【Appliv(アプリヴ)】