突然ですが、「闇バイト」という言葉をご存じでしょうか。短時間で簡単に高収入を得られる反面、違法な犯罪行為に加担するアルバイトのことを指します。SNSで顔の知らない人との交流が増えている今の世の中で、Z世代は闇バイトをどのように認識しているのでしょうか。また、闇バイトの勧誘経験があるのかも気になるところです。そこで今回は、株式会社ペンマークが1,808人の現役大学生を対象に実施した「Z世代の闇バイト実態調査」をご紹介します。
Z世代の約9割が闇バイトを認知
まず「闇バイトという言葉を知っていますか?」と尋ねたところ、9割以上(94.5%)が「知っている」と回答しました。また、「闇バイトはすべてが犯罪だと思いますか?」という質問では7割以上(75.5%)が「犯罪だと思う」と答えています。
認知率が高い理由として、インターネット上で行われるコミュニケーションや、情報収集を通して「闇バイト」に関する情報や話題に触れられている可能性が考えられます。そのためX(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSを利用するZ世代が多いことが、認知度の高さにつながっているのではないでしょうか。
また同調査で「闇バイトはどのような内容だと思うか」と尋ねると、「詐欺の受け子」「強盗などの実行犯として使い捨てされるもの」「簡単な仕事で高収入である」などのコメントが寄せられました。さらに、「『高額な給料を受け取れる』などといった誘い文句で、人を勧誘し、知らず知らずのうちに犯罪に加担してしまう恐ろしいもの」「犯罪行為をする代わりに高額な報酬を得るようなアルバイト」など、法に触れるために高収入だと認識する人が多く見られます。
中には、「短時間で数万が稼げたり、労働基準法にのっとらない契約での労働・賃金設定のバイト、Twitterでよく募集しているユーザーや、自ら志願している大学生などを見る」という回答も。闇バイトの勧誘場所は、8割以上(88.1%)が“SNS”だということも判明しており、Z世代が多く利用するSNSが闇バイトを誘発しているようです。
Z世代の約4割が闇バイトに勧誘され、1割弱が闇バイトの経験あり!
同調査で、「闇バイトの怪しい求人(簡単に稼げる、高収入、1日で数万円といった内容)を見たり、勧誘された経験はありますか?」と質問したところ、約4割(41.5%)が「経験あり」と回答しました。
また、「闇バイトや怪しいバイトの経験、または知人にその経験者はいますか?」という質問では、6.9%が「経験がある、または周囲で経験ある人がいる」と答えています。
実際に“知人から闇バイトに勧誘された”という人からは、「最初は、お金に困っている状況だったので、話を聞きにいった。最初は法に触れない安全なバイトであり、給料も支払われていた。しかし、2回目以降のバイトでは急に怪しい、法に触れるような業務内容を提案されたため、友人に相談した。前回の給料を支払われている点や、勧誘された知人との関係を考えると非常に心苦しかったが、友人の助けもあり逃れることができた」といったエピソードが語られていました。
今回の調査結果から、闇バイトの認知率や勧誘率は高かったものの、実際に経験がある人はごく少数であることがわかりました。いくら、らくに稼げると言っても「犯罪」であるため、安易な気持ちで手を出してしまうのは絶対NG。闇バイトが法に触れることを認識し、お金に目をくらませないよう注意してほしいところです。
出典元:【Penmark】