MMDLaboが運営するMMD研究所が、15~69歳の男女5000人に「ECサイトの配送とクイックコマースに関する調査」を実施。調査結果から、ECサイトでの商品購入時に最も利用している配送方法は「通常配送」が52.2%、「即日配送」21.5%、「当日配送」12.0%「とくに意識していない」14.3%ということがわかった。対象者の6割以上が、通常配送もしくは配送時期を意識していない結果だったが、即日もしくは当日に商品が届くよう意識する人も一定数いるようだ。
配送を急がない人向けのオプションの利用意向は8割超え!
日本最大規模のスマートフォン、WEB分野に特化した調査機関「MMD研究所」が、15~69歳の男女5000人を対象に、ECサイトにまつわる調査を実施。調査方法はインターネットで2023年9月29日から10月3日の期間で実施された。
ECサイトで商品を購入した際に、自宅受け取りの配送を選択したことがあると回答した4211人を対象に「配送を急がない人向けのオプション」がある場合、利用したいかと聞いたところ「利用したい」が45.7%、「やや利用したい」が41.3%で、利用したいと答えた人の割合が87.1%の結果になった。
配送を急がない人向けのオプションとは、配送業者の負担削減のために通常は発送から1~2営業日で届く荷物が、発送から3~5営業日後に届くというもの。配送が遅くなるかわりに、ポイントが還元されたりと、なにかしらの特典はつくようだ。
クイックコマースの認知度は約4割
続いて、購入した食品や日用品を、注文から一定時間内に配達するサービス「クイックコマース」について聞いたところ、「利用経験がある」が16.8%、「知っていて、内容を理解している」8.4%、「言葉を聞いたことはあるが、内容は知らない」が13.7%と認知度は全体の約4割となった。
さらに、クイックコマース利用経験のある842人を対象にした利用頻度についての調査結果を見ると、「ほぼ毎日」が10.7%、「週に2~3回程度」8.0%、「週に1回程度」13.5%で、週に1回以上利用している人が3割を超える結果に。
クイックコマースは、新型コロナウイルスの拡大により、不要不急の外出を避け、おうち時間が増えたことから、普及しはじめたサービス。認知度が約2割でとどまっているのは、使える地域が都市部に限られることや、新型コロナウイルスが5類になったことで、外出の機会が増えたことが要因なのかもしれない。
最近では、配送需要が増える一方で、人件費・燃料費の高騰により“配送料無料”が当たり前になっている状況を見直す動きもある。しかし、同調査で「ECサイトで商品を購入しようとした際に、送料がかかることが原因で購入をあきらめた経験があるか」についてリサーチしたところ、「(あきらめたことが)ある」と答えたのは66.9%にも上った。
配送料がECサイトの活況を左右するものであることは間違いなさそうだ。
出典元:【MMD研究所】
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