11月2日は、家庭文化のあり方を考える日としてキッチン・バス工業会によって制定された「キッチン・バスの日」。株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」では、これにちなんで、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県で、2022年10月から2023年9月の間にLIFULL HOME’Sに掲載された築40年以内、駅徒歩20分以内、15平米以上40平米未満の居住用賃貸物件を対象に、「家賃の差額が大きい条件ランキング」を作成しています。どんな水まわりの条件を選ぶと家賃が上がるのかなどについて詳細が紹介されているので、見ていきましょう。
キッチンまわり1位の「ディスポーザー」は年間84万円の差額に
まずは、条件なし家賃相場を月額70000円として、IFULL HOME’Sで設定できるキッチンまわりの条件をつけた際の家賃相場との差額でランキングを作成しています。それによると、最も家賃に差が出る条件は「ディスポーザー」でした。ディスポーザーがあると、生ゴミが粉砕処理でき、ニオイも防げると人気の設備ですが、ディスポーザーあり物件の家賃相場は月額140000円で、条件なし家賃相場との差額は月額70000円。年間にすると84万円もの差額が発生することに。
次いで、2位は「食器洗い乾燥機」で、条件なし家賃相場後の差額は月額65000円でした。1位、2位の「ディスポーザー」と「食器洗い乾燥機」は、比較的新しい物件に設置されていることが多いというのも家賃相場が高くなった理由の1つのようです。しかし、「食器洗い乾燥機」は水道代の節約になるという考え方もあり、家賃とともに、電気代、水道代、洗う手間などを総合的に考えて、住まいを探す際の必要条件に加えるかどうか検討してみるといいのかもしれません。
続く3位は「カウンターキッチン」で差額は月額18000円、4位には「ガスコンロ設置済」「コンロ2口以上」が月額9000円で並び、6位は「システムキッチン」で月額7000円の差額という結果でした。また、7位の「IHコンロ」、8位の「冷蔵庫付き」については条件なし相場より安くなることもわかりました。
バス・トイレまわりでは「追焚機能」が差額16000円で1位に
続いて、LIFULL HOME’Sで設定できるバス・トイレにまつわる条件についてもランキングを作成しています。すると、最も差額が大きかったのは「追焚機能」で、その差額は月額16000円。キッチンまわりの条件と比べると、差額はさほど大きくないという印象です。家族で入浴時間がバラバラであったり、帰宅後すぐに入浴できるようお湯はり完了時間を予約したりと、何かと便利な「追焚機能」。この差額を大きいと感じるか小さいと感じるかはそれぞれですが、検討の余地はありそうです。
次いで2位は「TV付浴室」で差額は月額14000円。こちらは、半身浴などで入浴時間を長く楽しむ人や、小さい子どもがいる家庭に人気の条件のようです。続く3位は、「洗面所独立」で差額は月額11000円でした。ユニットバス内の洗面台だと湿気が気になって置けないタオルや小物なども、独立していれば収納することができ便利な反面、居住スペースがその分狭くなるといったデメリットもあるため、何に重きを置くのか検討が必要かもしれません。
続く4位は「浴室乾燥機」で差額は月額9000円、5位は「シャワー付洗面化粧台」と「温水洗浄便座」で差額は月額8000円、7位は「バス・トイレ別」で差額は月額4000という結果でした。
こうして見てみると、便利な機能を利用するには大なり小なり対価が必要になるようです。特にキッチンまわりでは高額になるものも多く、生活していく上で何が必要なのか、ランニングコストも含めてしっかりと検討して、理想の物件を探したいですね。転居の予定や可能性があるという人はぜひ参考にしてみてください。
出典元：【LIFULL】