都心に住む人なら「Suica(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」などの交通系ICカードを1枚は持っているだろうが、もし「Suica」を紛失してしまったらどうすればいいのだろうか? もしかすると、誰かに残高を勝手に使われてしまうかもしれない……。でも、実はそれを防ぐ方法があったのだ!
「記名式(My Suica)」ならチャージした金額が保護される
(Image:Sofihia Yusop / Shutterstock.com)
コンビニやファーストフードなどの支払いにも利用できて、とっても便利な交通系ICカード。都心に住んでいる人なら誰でも「Suica(スイカ)」か「PASMO(パスモ)」を1枚は持っているだろう。もし、そんな交通系ICカードを落としてしまったときは、いったいどうすればいいのだろうか? 誰かに拾われて駅や交番に届けてもらえればラッキーだが、すでにチャージ残高を勝手に使われてしまっていることもある。しかし、そんなときでも交通系ICカードを「記名式(My Suica)」にしておけば、被害と防ぐことができるのをご存じだろうか?
そもそも交通系ICカードは「無記名式」で、持ち主を示すものは何もない。そこで、交通系ICカードを「記名式(My Suica)」に変更しておこう。これなら、氏名や住所などが記録されるので、万一紛失しても、再発行してもらうことができる。もちろん、チャージ残高や定期券の有効期限などもそのままの状態で復元されるのだ。
「記名式(My Suica)」はJR東日本の「多機能券売機」か「みどりの窓口」で購入可能。当然だが、「記名式(My Suica)」は記名人以外は使用できない
交通系ICカードを紛失したときの対処方法は?
(Image:StreetVJ / Shutterstock.com)
もし、すでに交通系ICカードを持っているなら、「記名式(My Suica)」のカードへの切り替えは簡単だ。手続きはチャージや定期券の発券などが可能な多機能券売機、あるいは「みどりの窓口」でも無料で対応してもらえる。登録内容は「氏名」「生年月日」「性別」「電話番号」の4項目なので、さほど手間はかからないはずだ。
記名式の交通系ICカードを紛失したとき、運よく誰かに駅に届けてもらえた場合は、登録してある電話番号に連絡がくるが、出てこない場合は最寄り駅の窓口に申し出て必要書類に記入することになる。カードの固有番号(カード裏面右下にある17桁の英数字)がわかれば、よりスムーズに対応してもらえるだろう。この場合、無くしたカードは停止処理が行われるため、チャージ分を勝手に使われてしまう危険性を下げることができるのだ。ただし、再発行手数料は520円かかるうえに再度デポジット500円を支払う必要があることは覚えておきたい。
●JR東日本「Suicaの種類」(公式)は→こちら