SNSが普及するより前の時代、家族や友人との連絡にメールを使っていた世代に見なじみ深い「写メ」。画像をメールに添付して送信できるサービス「写メール」の略で、メールによる画像送信が当たり前になってからは「画像を送ること」や、単に「撮影すること」を意味するようになったが、コミュニケーションツールがメールからSNSに変わってからは、「写メ」という言葉は徐々に使われなくなった。今回は、今や死語となっている写メについての認知度調査を紹介しよう。
10代~30代の1割以上は「写メ」を聞いたこともない!?
株式会社CREAKSが運営する「サウナーチ」は、15歳〜39歳の男女300人を対象に写メについてのアンケート調査を行った。
まず「写メを知っていますか?」と聞いたところ、「よく知っている」と回答したのは48.33%で、「少し知っている」と答えたのは27.00%となった。10代~30代の過半数が写メについて理解している一方で、「聞いたことはある」が10.33%、「知らない」と回答した人も14.33%と、小さくない数字を記録している。写メという言葉すら聞いたことがない、あるいは聞いたことはあっても、意味をよくわかっていない人が約4分の1を占めていた。
現在はプライベートの連絡でメールを利用する人は少ないため、「写メ」という言葉を使ったり聞いたりする機会も少ないだろう。
男性よりも、女性のほうが写メについて詳しい傾向
写メを聞いたことがない人の割合を世代・男女別に見ると、10代男性が27.59%で最も多く、20代男性も21.15%と写メを知らない人が多いことがわかった。男性に比べて、女性はどの世代でも写メを聞いたことがない割合は小さく、10代については男性の3分の1ほどしかいない。やはり、若い世代ほど写メを知らない人が多く、20代後半~30代の実際にメールで友人とやりとりしたことがある世代は、意味を理解している傾向にあるようだ。
「写メ」をよく知っていると回答した割合も男性が40.60%に対し、女性は54.49%と1.3倍ほど高く、写メの理解度は全体的に女性のほうが高いようだ。両親とのやりとりのなかで「写メ」という言葉を聞いたり、SNSで上の世代が使っているのを見たりして覚えたのだろうか。
いまだに「写メ」という言葉をつい使ってしまう人もいるかもしれないが、SNS世代には通じない、あるいは通じても「古いな」と内心思われている可能性が高い。とくに、若い世代と話すときには注意したほうがいいだろう。
出典元:【サウナーチ】