就職や結婚などの人生のイベントに応じて変化する、自分のライフスタイル。時間の使い方や人間関係はもちろんだが、使用するスマートフォンやインターネットの利用時間にも影響を及ぼすようだ。今回は同居している配偶者の有無とライフスタイルの関係性についての調査を紹介しよう。
男性は同居配偶者のスマートフォンに合わせがち?
NTTドコモが運営するモバイル社会研究所は、2023年1月に同居配偶者の有無によるライフスタイルの差異について調査を実施した。15歳~79歳の男女を対象としており、6,559の有効回答を得ている。
同居配偶者がいる割合についての調査では、男女ともに年代が上がるにつれてその割合は高くなり、20代~50代までは女性の割合の方が大きい。しかし60代以上になると男性の同居配偶者がいる割合が8割を超え、女性よりも多くなっていた。
続いて、同居配偶者がいる人といない人でiPhoneユーザーの比率を調べた結果によると、女性は同居配偶者がいる人もいない人もほとんど変わらなかったが、男性は配偶者と同居している人の方が、iPhone利用率が高いことがわかった。iPhoneユーザーの比率の比率は男性よりも女性の方が高いため、配偶者と同居している男性は、パートナーの女性に合わせてiPhoneにしているケースも考えられる。
同居配偶者の有無は、インターネットの利用状況にも影響
平日のインターネットの利用状況について見てみると、「仕事や学校で2時間以上インターネットを利用している」人の割合は、男性の20代~50代は同居配偶者ありの人の方が少し多く、女性は同居配偶者なしのほうが圧倒的に高かった。同居配偶者がいる女性は専業主婦であるケースも考えられるため、インターネットはプライベートでしか利用しない人も少なくないのだろう。
一方、「仕事や学校以外で4時間以上インターネットを利用している」と回答した人の割合は、男性も女性も同居配偶者がいない人の方が多かった。とくに男性は同居配偶者の有無による違いが顕著で、20代~50代ではおよそ2倍の差が見られた。パートナーや子どもがいる男性は家事や育児などに追われているからか、同居配偶者がいない人よりもインターネットを使うタイミングが限られているようだ。
女性は、男性ほど同居配偶者の有無による差は大きくなく、家事や育児に関する情報収集やサポートツールとしてインターネットを使っているのかもしれない。
出典元:【モバイル社会研究所】