台風の名前って変わったのが多いけど、誰が決めて付けているの?

今年も各地で猛威を振るっている台風ですが、バラエティに富んだその名前も注目です。「台風〇号が発生しました」とのニュースと一緒にそのネーミングも発表されます。どのタイミングで誰が付けているの? そんな名前まで!? と思わず誰かに話したくなるような台風の名前にまつわるお話をお届けします。

台風の名前は誰が決めているの?

(Image:Shutterstock.com)

 気象庁によると、2010年までの30年間の統計では、台風は一年で平均約26個も発生しています。中には2つ、3つ同時に発生したりなど、その都度名付けるのはなかなか忙しそう。発生するたびに付けている暇は無さそうだけど、一体いつどうやって誰が名付けているのでしょうか。
 元々はアメリカが「カトリーナ」や「サンディ」など人名から名前を付けていました。しかもなぜか初めは女性の名前、その後男性の名前も付けられるようになりました。今は「台風委員会」により台風の名前が付けられています。
 台風委員会とは、「北西太平洋または南シナ海で発生した台風防災に関する各国の政府間組織」のことを指します。日本以外に、中国・韓国・タイ・フィリピン・マレーシアなど主にアジアを中心とした14か国が加盟しています。
 ちょっと難しく感じますが、まぁ台風ってほとんど俺たちの近くで発生するじゃん? なら自分たちで名前も付けようぜ! みたいな流れだと思います。

実は予め決まっていた!?

(Image:Shutterstock.com)

 そう、実はこの台風委員会で決定した140個の名前を使っていたのです。最初から決めておいて、発生した順に当てはめていき名前が発表されています。
 え、待って? 140? 年間?
 いえ、順番に名前が付いて、140番目が来たら次は1番に戻り繰り返し名付けられていくパターンです。5年程で一周します。
 しかし、①被害の大きい台風などに関してはその名前は以後使わない②発生場所によってはこの140個以外の名前が付けられる、というイレギュラーパターンもあるそうです。

ちょっと人に話したい、ユニークな名前たち

 テレビから「台風14号カジキが発生しました」と聞こえてきて、魚……って思ったのは私だけではないはず!
 やっぱりネーミングは日本の番でした。140個のうち、日本が他に付けている名前は

 

・コイヌ
・ヤギ
・ウサギ
・カンムリ
・クジラ
・コグマ
・コンパス
・トカゲ
・ヤマネコ

 

 全部星座から名付けられたそうです。……地味って思ったのも、私だけじゃないはず。
 個人的にはチャーミー(花の名前:ベトナム)、イートゥ(ウサギの名前:中国)、チャンミー(バラ:韓国)と三人の友達のあだ名を見つけて「お!」となりました。
 台風に「サンバ」も陽気すぎだろと思いましたが、どうやら名付け親マカオの名所らしいです。ごめんなさい。

 気になる方は気象庁のホームページで140個閲覧できますので是非ご覧下さい。
 まだまだ台風に油断できない時期ですが、ネーミングの由来をみて気持ちは晴れやかになれますように。

文=ざわみ/フリーライター

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