従業員の働き方やオフィスに対する価値観を明らかにするために、三菱UFJ信託銀行株式会社が一都三県に居住する会社員と学生の約1万人を対象に「働きたいオフィス・街」に関する調査を行った。会社員と学生では、働きたいオフィスの条件や働きたい場所にどのような違いがあるのか、両者の職場に抱く理想などを詳しく見ていく。
駅から徒歩5分以内を条件にしたい人が約半数
三菱UFJ信託銀行株式会社が2023年9月3日から6日の4日間、一都三県に居住している会社員と学生の約1万人を対象に「働きたいオフィス・街」に関する調査を実施した。この調査は、多くの企業が人的資本経営を重視している中、コロナ禍後の従業員の働き方や、オフィスに対する価値観を明らかにすることを目的としている。
この調査から、働きたいオフィスの条件の結果を見ると、会社員と学生のほぼ半数が「駅から徒歩5分以内」を条件にしていることがわかる。さらに、会社員の4割以上が「駅直結で雨に濡れない」を重視しており、駅からオフィスまでの時間や天気、気温などに左右されない場所にあるオフィスで働きたいと思う会社員が多い結果になった。
一方で、学生は駅直結のオフィスを選ぶ人が2割強と少なめであったことから、働いたことのある会社員ならではのオフィスに対するこだわりや天気、気温にまつわるストレスがあるのかもしれない。
働く場所を気にしないがトップ!
働きたい場所に関する調査では、社会人と学生の両者ともにトップは「働く場所は気にしない」だった。これは、テレワークの普及により、働く場所が多様化したことが関係していると考えられる。そして学生も同じように、コロナ禍でオンライン授業が主になり、家で授業を受けるスタイルが定着したことから、仕事も同じようにどこでしても気にならないと思ったのであろう。
続く2位から5位は、社会人と学生ともに同じ結果になり、2位の「丸の内や大手町」は社会人のランキングでは3位を約3000票離した結果に。学生だけでなく社会人から見ても、丸の内や大手町は働く場所として憧れの地であることがわかった。
3位の「新宿」は交通の便のよさや退勤後に買い物ができる場所が多く、飲食店の種類も豊富であり、生活の質が上がり充実できることが働きたい場所に選ばれる要因になっていると考えられる。
働くオフィスの条件や、働きたい場所の調査結果から、社会人と学生の意見は多少の違いはあるものの、働きたい場所に関してはほとんど同じ結果であった。両者の思い描く理想の職場は意外と似ているのかもしれない。
出典元:【三菱UFJ信託銀行株式会社/PR TIMES】