携帯電話の利用について広く解明することを目的としたNTTドコモの社会科学研究所「モバイル社会研究所」が、「スマホの使い方やスポーツログ管理サービスの利用、健康意識」についての調査を実施した。本調査では、ある特定の年代に健康意識の差が大きくでていることが判明。一体どのような結果になったか詳しく見ていこう。
スマホ利用のメリハリは健康意識につながる?
「モバイル社会研究所」は、2023年2月に全国の15歳から79歳の男女7,166人を対象にした「スマホの使い方」「パソコンやスマホのスポーツログ管理サービスの利用」「同世代と比べて、健康かどうか」に関する調査を行い、15歳~39歳、40歳~59歳、60歳~79歳の3つにわけて分析した。
スマホの使い方についての調査では、男性は各世代で約半数の人がメリハリをつけてスマホを利用している結果に。また、女性は年代があがるにつれ、メリハリをつけて利用することがわかった。では、健康意識との関連性はどうだろうか。
「同世代に比べて自分は健康だと思うか」という質問に対し、「健康だと思う」と答えた人は「スマホを目的なしでなんとなく利用している人」より「目的をもちメリハリをつけて利用している人」のほうが、どの年代を見ても20%近く多い結果になった。また男性の40歳から59歳の年代では、メリハリをつけてスマホを利用している人で健康に自信のある人は64%、目的なしでなんとなく利用している人で健康に自信がある人は36.8%と約30%の違いがでた。
何事にもメリハリをつけて動ける人は、健康志向が高いのかもしれない。
スポーツログを利用している人は健康意識が高い結果に
歩行、ランニング、自転車などのアクティビティを記録する「スポーツログ管理サービス」の利用について調査を行ったところ、男性の利用率はどの年代も20%程度女性よりも高く、およそ5人に1人がサービスを利用している結果になった。
ついで、スポーツスポーツログの利用と「同世代に比べて自分は健康だと思うか」という健康意識との関係性を分析。「サービスを利用していない人」より「利用している人」のほうが健康に自信がある傾向にあることがわかる。40歳から59歳の男性でスポーツログ管理を利用している人で、健康に自信があると回答した人が67.4%、一方利用していない人で健康に自信があると答えた人は48%と約20%の差があった。
これらの調査結果から、男性の40歳から59歳の年代では健康に自信がある人とそうでない人の差が大きくでることがわかった。健康に自信のない人は、スマホの利用にメリハリをつけて、空いた時間に運動するなど健康意識を高めてみてほしい。
出典元:【モバイル社会研究所】
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